Visual Basic 6.0(以下VB 6)には、アプリケーションに関する情報を扱うための「Appオブジェクト」やプリンタへの出力機能を提供する「Printerオブジェクト」といった、いわゆる特殊オブジェクトと呼ばれる便利なオブジェクトが用意されていました。 .NETでは、これらの機能は.NET Frameworkクラス・ライブラリの一部として提供されています。ところが.NET Frameworkクラス・ライブラリはVB 6の特殊オブジェクトとは比べものにならないくらい膨大になっています。VB 6開発者が、「いったいどうやって自分が実現したい機能を持っているクラスを探せばいいの?」と思うのも無理はありません。 しかし逆に考えれば、標準でできることが比べものにならないくらい増えているということですから、何としても.NETに移行したいとも思うわけです。というわけで、本連載ではそんなVB 6