岩手4区で15回連続当選を目指す日本未来の党・小沢一郎氏(70)が「小選挙区で敗れた場合は議員を即引退する」との意向を選対関係者に伝えていたことが11日、分かった。逆風での戦いに危機感を募らせる陣営が明らかにした。 「取材受けたことねんだけどなあ」。初当選以来、小沢氏の選挙を43年間手伝ってきた事務局の男性は、JR水沢駅前の選対本部で語り始めた。「緊張感、危機感はありますよ。攻めは得意だけど、守りは苦手だかんな。気を引き締めてる」。そして、ふと漏らした。「先生(小沢氏)は小選挙区で否定されたら議員を辞める、とおっしゃってる。当然ですわ」。過去一度も比例重複立候補をしたことがなく、今回も小選挙区一本の剛腕。落選の瞬間、政治家人生に幕を引くことになるかもしれない。 父・佐重喜氏を継いだ1969年の初当選から14回連続で議席を守ってきた全国屈指の“無風区”に、初めて逆風が吹いている。民主を離