名古屋市中村区の市営地下鉄東山線名古屋駅が25日未明に浸水した問題で、浸水は駅に隣接する高層ビル「JPタワー名古屋」の掘削工事現場で排水管の接合部から大量の水が漏れてたまり、同じ現場にある地下鉄駅構内への給気口の接合部が浮力で外れて生じていたことが分かった。JPタワー名古屋の施工者・竹中工務店の宮下正裕社長は同日夕、名古屋市役所で記者会見し、「多大な迷惑をかけた」などと謝罪した。 【冠水した線路、混雑する改札…】名鉄名古屋駅周辺の様子を写真特集で ◇市交通局、賠償請求へ 一部区間が始発から運休していた東山線は25日午後2時45分、全線復旧した。上下計280本が運休し、約15万人に影響が出た。市営地下鉄の運休としては過去最大級といい、名古屋市交通局は「損害額を計算し、しかるべき対処をする」と損害賠償を求める方針を示した。 竹中工務店によると、現場での掘削箇所(縦30メートル、横7メート