生計を維持できる、いわゆる"稼げる"作家になるとは、どういうことだろうか。昨今の小説業界、特にサブカルチャー業界では"書籍化"という単語が"稼げる"を意味するだろう。それは言い換えれば、書籍化できない作品では稼げない、稼げる作家になれないという過酷な表現にもなるだろう。 しかし今夏、新たに登場した『ノベルピア』はそうではないと話す。ノベルピアは、韓国からやって来た、現地ではサブスク型ウェブ小説サービスを先導する中・大型ウェブ小説プラットフォームだ。ノベルピアは日本進出と同時に、書籍化のみを"成功"と見なす日本のウェブ小説業界に挑戦状を突き付けた。ずばりネット上で連載した小説のPV(Page View)、つまり照会数に比例して、作家の収益を保障するということだ。 ウェブ小説は無料で読むのが当然である日本では、これまで見ることのできなかった独特な構造である。果たしてこのプラットフォームは成功で