福島県立高校の合格発表があり、合格したことを避難所で家族に報告する同県南相馬市の八島優香さん=22日午後0時48分、新潟県三条市の市総合福祉センター、遠藤啓生撮影 福島第一原発の半径20キロ圏内にある福島県立高校6校の合格発表が22日にあり、県教育委員会は「答案などが校舎から持ち出せず合否判定ができない」として、374人の受験生全員を合格にした。20キロ圏内は政府から避難指示が出ており、合格者が決まっていた1校を含む計7校は校舎が使えるめどが立たない。合格が決まった新入生たちは、せっかく受かった高校に当面、通えない。 新潟県三条市の市総合福祉センターに身を寄せる八島優香さん(15)は正午すぎ、ロビーのパソコンで福島県立浪江高(福島県浪江町)に合格したと知った。「合否判定が不可能となったため、全員合格」とあった。自宅から近く少人数のところが気に入って受けた。「行きたいから受けたのに行けな