《 『Voice』2013年2月号より》 新製品が次々に登場するスマートフォンやタブレットPC。機器の普及率が爆発的に伸びている裏で、「情報流通」の仕組みそのものに大変革が進んでいた。はたしてモバイルデバイスは、われわれの生活空間をどのように変えるのか。 「モバイル先進国」日本が低迷する理由 いま世界ではたくさんのスマートフォン(スマホ)やタブレット製品が販売され、パソコンの次の時代の旗手として爆発的に普及しつつある。だが、そのほとんどはアメリカのアップルやアマゾン、韓国のサムスン、さらには台湾のHTCといったメーカーの製品であり、かつて「メイド・イン・ジャパン」として世界を席巻した日本製はほとんど参入できていない。 残念ながら、いまの日本の家電業界にはこの分野の存在感はまったくない。 スマートフォンやタブレットなどの持ち歩き可能で多機能な電子機器を総称して、「モバイルデバイス」という。も