映画『ミート・ザ・フューチャー』で登場する培養肉の料理。食感の「肉っぽさ」も実現し、クローンでも遺伝子組み換えでもなく、動物の細胞が作った「正真正銘の肉」だ。© 2021 LIZMARS PRODUCTIONS INC. 【この記事のポイント】 動物の体内環境を再現し、人為的に細胞分裂を促して作る「培養肉」の開発が各国で盛んになっている。実現すれば、食糧不足や環境問題の解決にも寄与する。 日本も大阪万博で展示や試食を予定しており、岸田政権は育成に乗り出しているが、アメリカなど先行する国に比べると出遅れ感がある。 そんな中、9年連続ミシュランの星を獲得した大阪の日本料理店シェフが、料理人として独自スタンスに立った「美味しい培養肉」の開発を進めている。 (沢田眉香子:編集・著述業) 培養肉のパイオニアを扱ったドキュメンタリー映画が公開に 今世紀最大のアイデアが誘う、地球の希望の物語。それは、動