紀元前2600~2300年頃の、黄金とラピスラズリで作られた牡牛の頭。古代都市ウルにある女王プアビの墓で発見された、リラ(竪琴)に付けられている。(PHOTOGRAPH COURTESY OF PENN MUSEUM) 1920年代は、考古学にとって重大な発見が相次いだ黄金時代だった。1922年に考古学者ハワード・カーターがエジプトでツタンカーメン王の墓を発見。その数年後には、考古学者レオナード・ウーリーが、現代のイラクにあたる古代都市バビロンの南東225キロで、古代都市ウルの王家の墓を発見した。4000年以上前から無傷のまま残されていたメソポタミアの王墓は、世界最古の物語『ギルガメシュ叙事詩』を残した古代シュメール人が作ったものだった。(参考記事:「ギャラリー:ツタンカーメン黄金の財宝 写真20点」) 墓の発見は大きな話題となった。納められていた財宝の量と技術の高さに驚かされただけでなく