今年(2022年)の1月、47歳になった。 ということを口にすると、「いいんだよ、年は言わなくて」と優しげな感じで言われたりする。 いつからか、私はまったく気にしてないのに、私以外の誰かが勝手に私の年齢を隠す。 例えばイベントに出て紹介される時など、だいぶ年上の人に「雨宮さんは若くしていろいろな社会問題に精通していて、って若いって言ってももう40代なんですけど、あ、四十何歳かというのは、それは秘密なんですが……」などと言われるという具合だ。 そういうのを見ていると、「若くない」ということに、どれほどこの国の人々はネガティブなイメージを刷り込まれているのだろうと思う。 もともと私はこの国の「若さ信仰」に多大な違和感を持っており、20代の頃は一刻も早く30代になりたいと願っていた。若くなくなければ、セクハラも減るし失礼なことをされることもなくなるし、防衛能力も上がってくるしで生きやすくなる気が