前回に引き続き、アニメーション「うっかりペネロペ」の演出を担当している、河村友宏さんに、アニメーション制作の舞台裏を語っていただきます。 「うっかりペネロペ」は、キャラクターが立体的に動く3Dアニメーション。絵本のキャラクターに動作をつける難しさはどういうところなのでしょうか。 「まずは、アニメーションにするにあたって、キャラクターを動かしやすいようにキャラクターデザインを作り直します。ペネロペは3Dアニメなので、立体的に動かすための骨組みが難しいのですが、骨組み自体は、前任者が組み立ててくれていたので、私の演出家としての仕事は、それを引き継ぐところからはじまりました。 本来なら、ペネロペが斜め横を向いたら片目は見えなくなりますよね。でもペネロペを3Dで動かすときは、自然なかたちで両目が見えているように調節します。またペネロペが真横を向いたら、目が鼻と耳の間にあるようにします。これはペネロ