先般のGNU General Public Licenseバージョン3(GPLv3)ドラフト第2版の公開を受けて、DRM(Digital Rights Management)が再び紙面を賑わしている。ドラフト第2版は、DRMを扱う第3項の書き直しをめぐって懸念を生んでいるようだ。FSF(Free Software Foundation)は“Digital Rights Management”(デジタル著作権管理)という用語に反感を抱いており、それよりも “Digital Restrictions Management”と呼びたいと考えている。だが、LinuxのようなフリーソフトウェアにおけるDRMの意味合いを本当に理解する人はそう多くない。 FSFが、DRMをユーザーの自由を制限するものと考えるのはなぜか。その理由を理解するには、copyleftの意味とGPLの要諦を知る必要がある。GPL