なつかしい物や映像を見て思い出を語り合う回想法は、脳を活性化し情緒を安定させ、長く続けることで認知症の進行予防やうつ状態の改善につながるといわれています。そして、高齢者の認知症予防や認知症患者の心理療法、リハビリテーションに活用されています。NHKの回想法ライブラリーでは、施設や家庭で手軽に回想法を行えるように、NHKに保管されている膨大なアーカイブスを利用して、むかしの番組やニュースの映像を、放送・ウェブサイト・DVD・イベントで無償提供。また、むかしのくらしをCGで再現し、バーチャルリアリティで体験いただけるコンテンツを展開しています。 日本は、2010年に65歳以上の人口の割合が全人口の23%を占め、世界に先駆け超高齢社会へと突入。2025年には約30%、2060年には約38%に達すると見られています。さらに、認知症患者の増加も深刻で、2025年には約700万人、高齢者の5人に1人が