新型コロナウイルスの感染者が25日、新たに6人確認された与論町。わずか4日間で計29人にまで拡大し、住民同士の結びつきが強い人口約5000人の平穏な島の日常は一変した。感染者情報が会員制交流サイト(SNS)で飛び交い「自分も濃厚接触者では」とおびえる人も。島民間に不安が渦巻く中、飲食店などの休業が相次ぎ観光客も困惑している。 「陽性だった人や検査を受けた人の名前が一日に何度も送られてくる」。40代の会社員女性はメッセージの通知音が鳴るスマートフォンを見つめた。「知っている人の名前ばかり。接触がなかったか気になって仕方がない」と不安がる。 自営業の30代女性は「小さなコミュニティーだけにいつ感染してもおかしくない」と話し「島民全員のPCR検査を検討してほしい。このままでは島民のメンタルも地元経済も持たない」と訴えた。 与論町では、22日に与論徳洲会病院の20代女性看護師の感染が公表されて以後