デビュー作『Gabi Hartmann』でいきなりフランスのチャートを席巻し、同国屈指の人気アーティストになったギャビ・アルトマン(Gabi Hartmann)。彼女は成功を収めたあとも自分のペースで活動を続けており、今年10月にはギニアのシンガーソングライター、モー・クーヤテの楽曲「Tanoun」にフィーチャーされている。 ギャビの音楽にはジュリアン・ラージを起用したようにジャズが中心にあり、ジョアン・ジルベルトに傾倒するなどブラジル音楽からの強い影響も反映されている。ただ彼女の好奇心はそれだけに留まらない。大学で南アフリカの音楽を研究していたこともある彼女は、スーダンのフルート奏者ガンディ・アダムをアルバムに迎え、エチオピア音楽からの影響を公言するなど、アフリカの音楽にも強い関心を持ち続けてきた。メランコリックな歌もののなかに様々な要素が意図的に組み入れられており、多様な音楽文化への深