まどかマギカが「紫色のクオリア」に似ているというので、どうだったかなと思い、「紫のクオリア」を再読してみた。結論から言うと、こういう話は王道と言っていい。バッドエンドを繰り返しながら何度もループし、その中で真のエンディングを探すというパターンですよね。 たとえば失敗作で言えば、「涼宮ハルヒ」のエンドレスエイトだろう。エンドレスエイトが叩かれたのは8回という回数の多さが最大の問題だが、それと同時に、あの話が「涼宮ハルヒ」という物語の中でそれほど重要ではないからである。「どうでもいいから早くループから脱出しないかな」と思って見ていた人が多いだろう。 まどかマギカは話の積み重ねがある。まどかを魔女にしないで助けたいという動機が、9話までに痛いほど描かれている。アニメ視聴者の間でも大盛り上がりである。まどかマギカは悲劇性があるからバッドエンドの方がふさわしい気もするけど、ともかく大勢の視聴者がかじ