長い間、ブログを書いておらず、すっかりご無沙汰しておりました。この間に、書きたいことはいろいろとあったのですが、何から書いてよいのやら、決断ができず、あっという間にことしも5月です。そこで、どうしても書きたいことを二つだけ、書いてみます。 ひとつは、中山先生のブログにあった「佐伯先生の死刑廃止論」を見て思ったこと。死刑廃止には――もちろん、日本人のすべてではありませんよ――何か拒絶反応が出てくるということ。ネットで死刑廃止論を書くと、感情的な反発やらブログ荒らしやら、何かそういった反応があるようです。不思議なことです。そういう反応をすること自体が、日本の刑事政策にとってマイナスの効果をもちうることは、すでに団藤博士が、死刑廃止国から重大犯罪の犯人引き渡しを拒否された例があることを指摘していることから明らかなのに。死刑廃止論に対する反発は、本当に日本に住む人々のためになるのかを、冷静に考える