大雨で広範囲にわたり水につかった和田川流域。中央は交通センター=和歌山市で2012年6月22日午前9時43分、本社ヘリから小松雄介撮影 前線を伴う低気圧がもたらした大雨は21日から22日朝にかけて、近畿など広範囲に被害をもたらした。和歌山市南東部では、用水路から水があふれ、数キロ四方が最大1.5メートルの冠水。多くの家屋が浸水し、車は立ち往生、鉄道も運休するなど大混乱した。休校も相次ぎ、道路冠水により一時孤立した民家もあった。自宅が水につかった住民は「なぜこれほどの水が……」と驚いた様子で後片付けに追われていた。 【空撮写真特集】和歌山市南部で浸水 和歌山市南東部の和田川流域を22日午前、本社ヘリから取材すると、広範囲にわたって田畑が水没し、一面が泥水の薄茶色に染まっていた。人の姿はほとんどなく、動きといえば、水面に線のように浮かび上がった道路を乗用車が水しぶきを上げて走る様子が時折見