日本とオーストラリアの経済連携協定(EPA)交渉で、日本がオーストラリアから輸入する冷凍牛肉の関税を現在の38・5%から20%に引き下げることが14日、固まった。オーストラリア側が主張していた関税撤廃は回避した。日本が見返りとして撤廃を求めている自動車関税をめぐって最終調整中で、6月にも基本合意する見通し。複数の日本政府関係者が明らかにした。 日本はオーストラリアが求めていた小麦や乳製品、砂糖などの関税撤廃も回避する。TPP交渉に参加するオーストラリアとの交渉で農産品の関税撤廃を免れたことで、7月下旬にも参加するTPP交渉に弾みをつけたい考えだ。