高速処理を実現する独SAPのインメモリデータベース技術「HANA」。スピードに目がいきがちだが、"単にスピードをもたらすだけではなく、スピードを利用してビジネスを変えることができる"というのがSAPのメッセージだ。そして、SAP自身もそれを実践し、ERPベンダーから生まれ変わりを図っている。 同社が5月16日まで米オーランドで開催した年次カンファレンス「SAPPHIRE Now Orlando 2013」で、CTOのVishal Sikka氏が、「再発明」「リニューアル」という言葉で、自社で進んでいる取り組みについて語った。 2010年の「SAPPHIRE NOW」で正式に発表されたHANAは、3年で大きな進化を遂げている。SAP共同創業者のHasso Plattner氏とともに開発したSikka氏は、「小さな娘だったHANAだが、もはや小さな娘ではなくなった」と述べる。 Sikka氏はま