アジアの北東の極地、ユーラシア大陸最東端にあるチュクチ半島は、ロシアのチュクチ自治管区に属する地帯。ベーリング海峡を挟んで対岸にはアメリカ合衆国のアラスカ州スワード半島があり、アメリカと最も近い半島でもあるわけなんだ。 マイナス40度はあたりまえの極寒のこの島には、チュクチ土着の人々やエスキモーのユピク族、シレニキ・エスキモー、コリャーク人、チュヴァン、エヴェン、ユカギール、ロシア人の植民者たち約11000人(2002年現在)が住んでいるのだそうだけれど、厳しい土地柄なので、お互いに助け合っていく精神を持つ住民たちは、困っている隣人を助ける感覚で飢えている動物たちにも接し、ホッキョクグマには、彼らが大好物の缶詰に入っている練乳(イチゴにかけるアレ)をいつでも分け与えているという。