〈映画秘宝〉の連載書評でも書いたように、本田透の『世界の電波男』(三才ブックス)は感動的な力作なのだが、ひとつだけ不満がある。p.23欄外の注だ。 ※柳下毅一郎先生 筆者にとってのオビ・ワンにあたる偉い人で一生頭が上がりません。冬は黒ずくめの男というイメージがあるが、夏はなぜかアロハシャツみたいな派手な柄ものを着込んでいる。2006年に秋葉原で転倒して腕を骨折したが、道行くオタクたちが「うわあキモいおっさんプギャー」とバカにして誰も助けなかったので以後オタク嫌いになり僕もあんまり相手してもらえなくなった気が。 ……たしかに最近会ってなかったけど、それはきみが売れっ子になって忙しくなったからではないか! と思ったけどこんなこと言われっぱなしなのも癪なので、久しぶりに連絡をとって飯を食いに行った。最近とんとうとくなっているオタク界の事情取材も兼ねて。大久保の羊串屋でひとしきり飲み食いして大いに