地球外文明からの通信を探す「地球外知的生命体探査(SETI)」で、日本各地にある23の天文台・施設が協力する世界初の全国一斉観測が、9月10~12日に行われる。 総合本部の兵庫県立西はりま天文台(佐用町)が12日発表した。 SETIは、宇宙から届く光や電波を解析して、地球外知的生命体からの信号がないかを調べる研究。1960年以来、米航空宇宙局などによる国際的観測が続けられている。 今回は、同じターゲットの星を全国から一斉に光学、電波で観測して信号とノイズの区別などを行い、観測の精度を高める。電波観測は和歌山大などの5施設で実施。18の公開天文台が、目標の星を同時にビデオ撮影などして、地球の航空機や人工衛星、自然現象の影響がないか調べる。