自民党の麻生太郎元首相は28日、都内の国士舘大学で講演し、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故に際しての菅直人首相の危機意識や政治姿勢について「極めて稚拙だったのではないか。内閣不信任案の対象になる一番大きな要素だ」と批判した。 そのうえで「(発災から)2カ月も過ぎた。悲惨な状況を次にどう変えるかという絵を描かなければいけない」と述べ、復興を加速させるため首相の退陣を求め、新政権をつくるべきとの考えを強調した。 また福島原発での海水注入問題などでの首相に対応を念頭に、「首相は素人なのだから現場でやっている人にいちいち口は出さないことだ」とも述べた。