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ブックマーク / maeda-akira.blogspot.com (4)

  • メッセージ犯罪としてのヘイト・クライム(津久井やまゆり園事件)

    1.相模原の津久井やまゆり園事件から一週間が過ぎた。当日、毎日新聞から電話取材を受けて「ヘイト・クライムの可能性がある」と話したところ、7月27日朝刊に「憎悪犯罪の可能性高い」という記事になった。30日のTBS報道特集でも同じコメントを放映してもらった。ほかにもいくつか電話取材を受けたので、これから掲載されるかもしれない。31日のNHKニュースでも、ある社会学者が「ヘイト・クライムだ」と述べていた。 2.ヘイト・クライムはもともと人種、民族、皮膚の色、宗教などの動機による暴力犯罪を指して用いられてきた。その後、ジェンダー、セクシュアル・アイデンティティ、障害などにも広がってきた。障害差別によるヘイト・クライムを認めるか否かは、国により、研究者により、異なる。アメリカでは、2009年のヘイト・クライム法において障害によるヘイト・クライムの刑罰を加重している。同様にニューヨーク州刑法やヴァーモ

  • クマラスワミ報告書について

    軍性奴隷制(慰安婦問題)に関するラディカ・クマラスワミ「女性に対する暴力特別報告書」(1996年4月の国連人権委員会において全会一致で採択)について議論が続いている。 このところヘイト・スピーチ問題で多忙なため、この件についてあまり発言できなかったが、NGOの一員として国連人権委員会でのロビー活動に加わり、クマラスワミ報告書が会場を揺るがす盛大な拍手で採択された現場に立ち会い、その後、報告書を翻訳出版した責任者として、いくつかの事実を紹介しておきたい。 *ラディカ・クマラスワミ『女性に対する暴力』(明石書店、2000年)(ただし、日軍性奴隷制に関する部分は、日戦争責任資料センター訳と日弁連訳が出ていたので、了解を得て、それを基に若干補正したものを収録した) 昨日、岸田外相が衆議院で、クマラスワミ報告書に対する日政府反論書の公開を検討すると述べたと言う。朝日新聞11月16日付4面

  • クマラスワミ報告書について(4)

    1996年の国連人権委員会で、決議案を準備したのはカナダ政府である。委員会の会議場ではクマラスワミ報告書を絶賛する政府発言が続いた。その後、NGOも続々と絶賛発言をした。その間、別室で決議案の準備が行われていた。カナダ政府の決議案、それに対する各国政府の意見が寄せられていた。ただし、そこにはNGOは入れないので、私は詳細を知らない。いくつかの政府から又聞きした程度である。 決議案は、最初は一括でwelcomeだったのを、日政府があくまでも拒否した。そうなると、多数決で決めるか、それとも、表現を変えてコンセンサスを得るかの2つの選択肢になる。当時は、人権委員会ではコンセンサス重視であった。安保理事会なら、見解が分かれた場合に、最後は決議に持ち込んで、数の勝負になる。しかし、人権委員会は、特に90年代はコンセンサス重視であった。人権問題で、数で押し切るのは、それこそアフガンとか、イラクとか

  • 放射性物質返還権

    「東京電力福島第一原発の事故に抗議しようと、福島県二松市のNPO職員関久雄さんが、放射能に汚染された自宅庭の土をリュックサックに背負い、東京を目指して歩いている。東電と経済産業省の職員に手渡すつもりだ。『汚染された土を突き付け、事故の責任を明確に意識させたい』と訴えている。」 東電は厖大な放射性物質をまき散らしたにもかかわらず、事故の責任を取らず、「放射性物質は無主物」だなどと異常な無責任を貫いている。被害者を無視し、まともな除染も行わず、電気料金値上げを画策し、原発維持をもくろんでいる。このような犯罪企業に勝手なことをさせ続けるべきではない。

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