「復号化できる鍵の条件を自由に設定できる画期的な暗号が登場」、今年も暗号の第一人者が最新技術をレクチャー 三菱電機 情報技術総合研究所 情報セキュリティ技術部長 松井 充氏 スマートフォンをはじめとする携帯情報機器やパソコンの普及によって、個人も企業も大量のデータをやり取りするようになった。これに伴い、企業機密や個人情報といった重要な情報が漏洩する危険性が高まっている。こうした情報を守るために利用される暗号は、エレクトロニクス分野でも、もはや最も重要な技術の一つである。 そこで日経エレクトロニクスでは、2012年5月9日にセミナー「暗号技術の現状と課題、今後の展望 ~直前に迫った2013年問題から、最新の「関数型暗号」まで~」を開催する。セミナーの講師である三菱電機 情報技術総合研究所 情報セキュリティ技術部長の松井充氏に、最近の暗号技術の動向を聞いた。 松井氏は、1993年に線形解読法に