なぜ投打復活に熱狂するのか 開幕に向けた紅白戦で適時打を放つエンゼルスの大谷翔平=2020年7月17日、米アナハイム【時事通信社】 ついにメジャーリーグが開幕した。アメリカでは新型コロナウイルスが猛威をふるい続けるため、シーズンは通常の半分以下となる60試合、少なくとも当初は無観客、と異例づくしである。そんな中、アメリカの専門家やファンが最も注目していることの一つが、2年ぶりとなる大谷翔平の二刀流だ。大谷は開幕戦で初打席初安打を記録する一方、投手として初先発した7月26日のアスレチックス戦は1死も奪えず5失点とかなり厳しいスタートになった。今季の大谷にどんな期待が寄せられているのか、米メディアで唯一の大谷番記者を務めていた日本人ジャーナリストが紹介する。【志村朋哉/在米ジャーナリスト】 ◇「今季、最大の見どころ」 2018年、大谷がメジャー移籍直後にいきなり見せた投打での活躍は、米球界に衝