パラグアイ、ブラジル、ガーナ、チュニジアと対戦した6月の4試合で、はっきりしたことがある。 森保一監督が率いる日本代表は、来たるカタールW杯で「過去最高の成績」をターゲットとしている。それはつまり、これまで3度阻まれてきたベスト16の壁を越えることを意味する。 だが、現時点でその力はない、ということがはっきりと示された。 改めて噛み締めたい「決定機を逃す重み」 カタールW杯出場を逃したパラグアイには、4対1で勝利した。W杯出場国ではあるものの、来日前にアフリカネーションズカップの予選を戦い、主力選手を欠いた状態で来日したガーナにも4対1で快勝した。 一方で、W杯に照準を合わせるブラジルとチュニジアには敗れた。ブラジルには0対1で、チュニジアには0対3である。ただ負けただけでなく、得点を奪えなかった。 6月14日のチュニジア戦は完敗だった。相手は身体能力と技術に優れた選手が揃っていた。「個」