半導体のリードタイム(発注から納品までにかかる時間)は縮小しているが、多くの分野で不足が続いていることが最新調査で分かった。 サスケハナ・ファイナンシャル・グループの調査によると、7月のリードタイム平均は26.9週と、6月の27週(改定値)から短くなった。リードタイムの縮小は3カ月連続。 総合的な指標は改善したが、自動車や産業機械メーカーなどが利用する電源管理とマイクロコントローラ-(MCU)向けの供給は逼迫(ひっぱく)したままだ。電源管理チップのリードタイムは32週と、前月の31.3週から伸びた。一部の製品価格も上昇が続いている。 サスケハナのアナリスト、クリス・ローランド氏は11日の調査リポートで「業界全体で見ると、在庫と過剰発注の問題がまだ落ち着いていない」と指摘した。