富士通研究所は2017年3月17日、NoSQLデータベース「MongoDB」のデータを読み出し、RDB(リレーショナルデータベース)「PostgreSQL」の表に変換する技術を発表する。MongoDBはIoT(インターネット・オブ・シングズ)機器などがデータの送受信に使うJSON形式でデータを保存するドキュメント指向のNoSQLデータベース。IoT機器から収集したデータを加工せずにMongoDBに保存し、SQLクエリーを使って読み出せる。 コンピュータシステム研究所の堀江健志所長(右)、同研究所データシステムプロジェクトの河場基行プロジェクトディレクタ(中央)、同研究所同プロジェクトの中村実氏(左) この技術を使うと、SQLクエリーでPostgreSQLとMongoDBの両方のデータを操作できる。コンピュータシステム研究所データシステムプロジェクトの中村実氏は「MongoDBに保存してある
IT Cutting Edge ─世界を変えるテクノロジの最前線 第7回UberエンジニアがブログでPostgreSQLにダメ出し、PostgreSQLコミッター石井達夫氏に反論を聞く デジタルディスラプションを象徴する企業として、いまこの瞬間も破竹の勢いで成長を続け、交通サービスの世界を大胆に塗り替えているUber。未上場ながらすでに企業価値は6兆円を超えているとも言われており、世界最大のユニコーン企業として、その動向はつねに注目されつづけています。 クラウドやビッグデータ分析、オープンソースなど、最先端のITをフル活用し、ごく短期間で劇的にビジネスを拡大させたUberに対しては、やはり技術者からの強い関心があつまります。現在、1200名を超えると言われるUberのエンジニアたちは何をどんな環境で使い、どう動かしているのか ―Uberのエンジニアリングチームが公開している技術ブログ「Ub
パブリッククラウド上のデータベース(DB)が面白い。こう思い立ち、日経コンピュータの連載「クラウドDB活用の勘所」を企画した。アシスト データベース技術本部の関俊洋氏には、6回を通じトレンドを踏まえて分かりやすく解説してもらった。 面白いと感じたのは、オープンソースソフトウエア(OSS)のDB、とりわけNoSQLが活躍する場が増えそうなこと。さらに今後、「DBの選択」が「クラウドの選択」の鍵を握ると感じたからだ。データウエアハウス(DWH)などの情報系DBはクラウドと相性が良い。理由の一つを関氏は「情報系データベースは投資対効果が見えないと批判されがちだが、クラウドならスモールスタートできる」と説明する。 多くの企業が直面する“投資対効果が見えない挑戦”が、IoT(Internet of Things)だ。センサーなどのデバイスから多くの情報を集め、分析によりビジネスの知見を得る。こうした
ファイバーチャネルやiSCSIで接続するSANストレージやRAIDは、長きにわたり、企業システムのストレージにおける中核技術の座を占めてきた。ただし、いずれの技術も取り扱いにやっかいなところがあり、サーバー管理者にとって負担が重い。 SANストレージを適切に設定して運用するのには、高度な専門知識が必要なほか、初期構築時だけでなく、増設する際も複雑で手間のかかる作業となる。また、RAIDはHDDの容量が増えれば増えるほどリビルド時間がかかる、リビルド中は性能が低下する、リビルド中に他のディスクが壊れるとデータ全体を失う恐れがあるといった弱点を抱えている。 筆者は、こうしたやっかいな面を持つSANストレージやRAIDが、大きく二つの理由から過去のものになりつつあり、「データセンターから消滅する」と確信している。どうしてそう考えるのか、説明しよう。 ネットサービスでは別の技術を採用 まず、先進的
IoTで分散協調型処理をするためにNoSQLデータベースを活用する それでは、超高密度サーバーを使った分散協調処理のためには、どのようなソフトウェアスタックが最適なのだろうか。 「1つはHadoopとSparkの組み合わせがあるでしょう。メモリを使って処理する部分では、これは強力な組み合わせとなります。少なくとも集められるデータが数10テラバイトを越えるような場合には、リレーショナルデータベースは向いていません。結果的にNoSQLデータベースを採用することになると考えています」(新郷氏) NEC ITプラットフォーム事業部 第五IT基盤統括部 エキスパート 新郷美紀氏 IoTで扱うデータは、非構造化データも増えてくる。さまざまなタイプのデータを集めることを考えれば、自ずとNoSQLデータベースに期待することになる。 もう1つ別の観点からも、IoTのデータ処理エンジンとしては、リレーショナル
ワークスアプリケーションズでは、グローバルでの技術者採用にも積極的に取り組んでいる。「アジアを中心に優秀な技術者の採用が進んでいます」と語るのは、ワークスアプリケーションズ 広報の太田更紗氏だ。この成果もあり、現在では海外での開発体制がかなり充実した。 ワークスアプリケーションズ 広報 太田更紗氏 そんなワークスアプリケーションズでは、2014年10月、新製品として次世代ERPシステム「HUE」を発表した。「HUEは技術の革新です」と太田氏。次世代ERPシステムとして開発しているHUEは、同社の実績あるERPパッケージ「COMPANY」を拡張したものではない。まったく新しいコンセプトで、1から作り直したものなのだ。 このHUEでは、ERPアプリケーションでは当たり前だったリレーショナル・データベースと決別し、NoSQLのCassandraを採用した。同社では、すでに5年ほど前からCassa
「キー・バリュー・ストア(KVS)」「NoSQL」「MapReduce」――。今から5年ほど前。2008年秋から2009年夏にかけての1年間は、筆者にとってエキサイティングかつ大変な時期だった。冒頭に紹介したような新しい技術や概念が次々と話題になり、それらの取材や勉強に大わらわになっていたからだ。 これらの技術や概念の中には、即座にユーザーに根付いたものもあれば、なかなか根付かなかったものもある。前者の代表例が「MapReduce」であり、後者の代表例が「キー・バリュー・ストア(KVS)」「NoSQL」だった。MapReduceは、米グーグルが考案した分散データ処理の仕組みである。KVSは、データをシンプルなキー(Key)と値(Value)の形で格納するデータベースのことを指す。クエリーに「SQL」を使用するリレーショナルデータベース(RDB)とは異なるアーキテクチャであることから、「No
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます Microsoftは米国時間8月21日、NoSQLデータベースサービスとフルテキスト検索サービスという、「Azure」クラウドの新サービス2件のプレビュー版を公開した。 Microsoftによると、「Azure DocumentDB」というNoSQLサービスは、大規模なクエリ性能およびトランザクション性能を有する完全なマネージドデータベースを求めるユーザーの声に応えて同社が開発したものだという。同社はAzure DocumentDBをオープンソース化する予定はないが、クライアントライブラリのソフトウェア開発キット(SDK)をオープンソースコミュニティーに提供するという。 Azure DocumentDBはNoSQLのドキュメントデータベ
Hello, I’m Kristof, a human being like you, and an easy to work with, friendly guy. I've been a programmer, a consultant, CIO in startups, head of software development in government, and built two software companies. Some days I’m coding Golang in the guts of a system and other days I'm wearing a suit to help clients with their DevOps practices. While SQL databases are insanely useful tools, their
筑波大学の川島先生に呼ばれて木、金と情報システム特別講義Dというやつに参加してきた。こんなことになるとは思っていなかったが、あろうことか講師側で呼ばれてしまい、思えば遠くへ来たものだと感慨深い。フリは「RiakとNoSQLの話をしてもらえたら」という非常に自由度の高い内容なので、せっかくなので僕の知っていることを全部詰め込んで話してやろうと思ったら10分延長してさらにスライド10枚分くらいを消化不良で終了という、みっともない感じになってしまった。かなり端折ってポイントだけ説明したので流れが分からず苦労した方も多いと思うが、まあ僕の性格なので許してほしい。データベースの講義をひと通り終えた院生レベルを想定してスライドを作ったので、もしかすると、わりと難しかったり分かりにくかったりするかもしれないので、わからないことがあったら適当に質問してください。 言いたかったことの流れを僕なりにまとめると
米IBMは2013年6月6日(米国時間)、NoSQLのデータベース(DB)の「MongoDB」を開発する米10genと提携すると発表した。IBMはMongoDBのデータ形式やクエリー言語に関する規約である「BSON」の標準化に参画するほか、BSONをIBMのリレーショナルDB「DB2」やインメモリーDB「WebSphere eXtreme Scale」で利用可能にする。 IBMでは10genとの提携の理由として、MongoDBがモバイルアプリケーションやWebアプリケーションの分野で、代表的なNoSQL DB技術になっていることを挙げた。IBM製DBがBSONに対応することで、DB2などのIBM製DBに情報を蓄積しているユーザー企業は、MongoDBをバックエンドとするモバイルアプリケーションからIBM製DBに蓄積されている情報を活用できるようになる。 IBMは「IBM MobileFir
設計者は分割が発生したとき一貫性と可用性のどちらかを選ぶ必要がありますが、分割の扱い方と分割の復旧には柔軟な対処方法があります。現在のCAPの目的は特定のアプリケーションが必要とする一貫性と可用性を最適化することでしょう。このような方法には分割発生中の計画や分割の復旧計画が組み込まれています。したがって、設計者はこのような方法を採用することで、従来受け取られてきたCAPの限界を超えてCAPについて考えることができます。 なぜ"3つのうち2つ"がミスリーディングなのか CAPを理解する最も簡単な方法は分割の両側にひとつずつノードがある場合を考えることです。片方のノードだけ状態を更新できるようにすると、2つのノードに一貫性がなくなります。つまり、Cが失われます。一貫性を維持しようとすれば、一方のノードは利用できない状態であるかのように動作しなければなりません。この場合、Aが失われます。一貫性と
NoSQLは一時の流行ではなく、データベースの一分野として着実に発展し続けていくことは間違いないでしょう。問題は、数多く登場したNoSQLデータベースの中のどれが生き残るか、でした。その有力候補の地位をMongoDBが固めたようです。 10gen Announces Strategic Investment from Intel Capital and Red Hat | 10gen - Commercial Support, Training, and Services for the NoSQL Database MongoDB MongoDBの開発元である10genは、インテルとレッドハットが同社に対して戦略的投資を実行したと発表しました。投資金額は未公開です。プレスリリースから引用します。 10gen will use the funds to further invest in
前回は「NoSQLがRDBMSよりも大規模データに向く理由」と題し、NoSQLの1つのジャンルであるキー・バリューストアを例に、NoSQLとRDBMS(リレーショナルデータベース)の考え方の違いについて、取り上げました。 もちろん、NoSQLはキー・バリューストアだけではありませんので、前回の解説に当てはまらない製品や使い方もありますが、その点は、分かりやすさを優先したということでご理解いただきたいと思います。 第2回は、本連載のポリシーである「ビジネスの現場で実際に問題となること」の中から、前回に引き続き「お客様によく聞かれる話題」を取り上げ、「現場で使うNoSQL」の視点から説明したいと思います。 今回はこんな話題です。 「RDBMSより不便ですよね。どこで、どうやって使うの?」 ――最も多く、特にIT技術者から受けることが多い質問です。 実は、そのまま会話していると、私もその通りだと
米オラクルは2011年10月3日(米国時間)、サンフランシスコで開催中のOracle OpenWorld 2011において、ビッグデータを高速処理するための統合製品「Oracle Big Data Appliance」を発表した。オープンソースの分散処理基盤「Apache Hadoop」を活用し、大量の非構造化データを高速処理できるのが特徴だ。 同製品はHadoopのほか、OSSのデータベースエンジン「Berkeley DB」を基に開発した分散キー・バリュー型データベースの「Oracle NoSQL Database Enterprise Edition」、Hadoopとオラクル製データベースの連携ソフト「Oracle Data Integrator with Application Adapter for Hadoop」、データの抽出や分析を行うための分散処理フレームワーク「Hadoop
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