トヨタの自動車クラウドが始動 年間の新車販売台数七百数十万台。愛知県の人口に匹敵する数の顧客接点を作り出し、ビジネスモデルの改良や顧客サービス改善に生かす。これがトヨタ自動車のクラウドコラボ戦略だ。「顧客にクルマの新しい楽しみ方を提供する。自動車を頼りがいのある友人のような存在にしたい」(友山茂樹 常務役員 事業開発本部本部長 IT本部本部長)。 同社は2012年1月に発売したプラグインハイブリッド自動車の「プリウスPHV」で、自動車とクラウドサービスのコラボを前面に打ち出す。この「自動車クラウド」を土台に、自動車と顧客、販売店、そしてトヨタ自身をつないだ事業拡大を図る(図2)。