イスラエル軍の空爆で大きく損傷した建物=10日、パレスチナ自治区のガザ地区/Belal Al Sabbagh/AFP via Getty Images (CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の人道危機が深まっている。同地のイスラム組織ハマスの奇襲に対するイスラエル軍の報復空爆は4日目に入り、ガザ住民の多くは逃げ場のないまま食料も電気も断たれた状態にある。 ガザのアルリマル地区に住むナディーン・アブドゥル・ラティフさん(13)は、イスラエルがこの地区を標的にすると通告したことを受け、9日に近所の人や親類から避難を促されたと話す。しかし「安全に避難できる場所がない」という理由から、一家で自宅にとどまることにした。 父のニハドさんは7日以来、行方が分からなくなった。ニハドさんはイスラエルで働いていたが、ハマスの7日の攻撃以来、連絡が取れなくなったという。 イスラエル国防相はガザの「完全包囲」を命じ