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ブックマーク / honz.jp (2)

  • 『バッタを倒しにアフリカへ』ストイックすぎる狂気の博士エッセイ - HONZ

    書店内でいやでも目を引く、虫取り網をかまえこちらを凝視する全身緑色のバッタ男の表紙。キワモノ臭全開の書だが、この著者はれっきとした博士、それも、世界の第一線で活躍する「バッタ博士」である。書はバッタ博士こと前野ウルド浩太郎博士が人生を賭けてバッタのアフリカに乗り込み、そこで繰り広げた死闘を余すことなく綴った渾身の一冊だ。 「死闘」と書くと「また大袈裟な」と思われるかもしれない。だが著者が経験したのは、まぎれもない死闘だ。あやうく地雷の埋まった地帯に足を踏み入れそうになったり、夜中に砂漠の真ん中で迷子になったり、「刺されると死ぬことのある」サソリに実際に刺されたりと、デンジャーのオンパレードである。 なぜ、そこまでの危険を冒さねばならなかったのか。油田を掘り当てるためでも、埋蔵金を発掘するためでもない。そう。すべては「バッタのため」である。 昆虫学者に対する世間のイメージは「虫が好き

    『バッタを倒しにアフリカへ』ストイックすぎる狂気の博士エッセイ - HONZ
  • 『全国版 あの日のエロ本自販機探訪記』失われる光景を求めて - HONZ

    ガソリン携行缶10リットルを2缶、救急セット(傷薬、消毒薬、包帯、ガーゼ、絆創膏など)、非常用料(カロリーメイト、乾パン、栄養ゼリー、アルファ米など)、非常用飲料水(2リットルを4)、結束バンド、ダクトテープなど車両トラブルの際の応急修理用品。 まるで被災地に救援に向かうような持参品だ。その他にも簡易トイレやトイレットペーパーや乾電池などなど。実際、著者は2016年のゴールデンウイークに九州に旅発った。半月前に熊地震が起きたばかり。ただ、著者が九州に向かったのは被災地支援でなく、エロやエロDVDを販売する自販機を探しにだ。 インターネットが普及した今でも、九州は大阪と並ぶエロ自販機が多い地域とか。準備万端に映る装備は、震災から2週間が経ったとはいえ、現地の物資不足を考慮して、迷惑をかけられないとの判断からだ。 震災直後の著者の行動に自称良識派の人々は激怒するかもしれないが、全国のエ

    『全国版 あの日のエロ本自販機探訪記』失われる光景を求めて - HONZ
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