ゲーム機の販売台数の話題は往年からゲーオタと切って切れない関係にあったといってもいいが、そこに拠って立つのがゲーオタなのかというとそれは違う。ゲーオタが重視するのはなにより「ゲームプレイの豊かさ」で、販売台数はこれまでそこにあまり絡んでこない要素だったからだ。これまでと書いたのはつまり、今後は絡んでくるだろうからだが、いまのところはまだ途上といったところだ。 非ネットワーク時代において、一般的には、販売台数はソーシャルメディアごしに間接作用する要素だった。ハードが何万台売れようが、結局ゲームそれ自体を遊んでいるときつながる人間関係は、マルチタップでつながっている最大数人程度で、それ以上ではなかった。広いつながりを持つのは、むしろゲームを遊んでいない時間のほうだ。教室でゲームの攻略情報を交換したり、新作の話題で盛り上がったり。おれは糸井重里氏の立場や振る舞いから胡散臭さしか感じない人間だが、