今回から6回にわたり、コラムを担当します藤田康人です。現在は2007年に設立した、マーケティングコンサルティング会社のインテグレートの代表取締役CEOという立場にありますが、それ以前は新卒で味の素に入社し、長年、事業者側でマーケティングの実務に携わってきた経験があります。 このコラムでは事業者側、エージェンシー側双方でマーケティングに携わる中で、感じてきたことを書いていきたいと思います。 私はインテグレートにて「クライアントが直面する “ マーケティング課題 ” 解決の道筋を探る」という様々なプロジェクトに参加してきました。しかし多くの企業を見てくる中で、批判を覚悟で極論を言えば、製造業を中心とする日本の企業はマーケティング活動で課題を抱えているのではなく、そもそも「マーケティング」という機能自体が存在していないのではないか、という思いを抱いています。 日本でマーケティングが進化しなかった