[低圧編] FILE NO.16 省エネしたら損した話 二灯式蛍光灯を一本外したら安定器が焼損したというケース 自動車販売業のお客さまへ月次点検にお伺いしたときのことです。「しばらく前から倉庫の二灯式蛍光灯の一灯がつかなくなったが、省エネにもなると思い、1本を外して残りの1本だけを点灯しておいた。ところが最近それもつかなくなったので、新品のランプ2本を取り付けたが、2本とも点灯しないので、点検してほしい」との相談をうけました。 さっそく調査したところ、器具内の安定器が焼損していました。焼損の原因としては、経年劣化も考えられますが、蛍光ランプを1本外していたことと関係がないか、詳しく調べることにしました。 この蛍光灯は、ラピッドスタートと呼ばれている点灯方式のものです。この点灯方式は、家庭の蛍光灯でよく使われているグローランプが不要で、スイッチを入れるとすぐ点灯するなど、すぐれた点があること