NTTは来春以降、光回線サービスの利用料金を大幅に引き下げる方針を固めた。平成27年までに全世帯にブロードバンド(高速大容量)回線の普及を目指す総務省の計画に沿って、従量制の導入やインターネットを利用しない高齢者層向けなどに向けた料金体系などを具体化する。 NTT東西地域会社が提供している光回線サービスは現在、機器利用料を含めて月額5460円(戸建てタイプ)の定額制だ。NTT側は総務省の作業部会で「準定額制(従量制)を導入したい」と述べるなど、インターネットをあまり利用しない利用者層向けの料金値下げを検討してきた。 23年度第1四半期中の導入を目指す新料金体系は、基本料で一定量まで利用でき、その後、使用量に応じて料金が加算される仕組みにする。基本料を3千円前後に安く設定し、加入しやすくする考えだ。低料金でIP電話やテレビを利用できる料金体系も検討する。 光回線サービスが利用可能な状態にある