押しました。それも結構迷いなく。 私は自宅から大学まで電車で二時間半以上かかる。このアホみたいに長い通学生活も三年目となると、電車トラブルメモリーも豊富になってくる。 非常停止ボタン、急病人、人身事故、車両点検は日常茶飯事。 なんでスマホ落として非常停止ボタン押すんだよ! 具合悪いなら電車乗るなよ! 死ぬなら樹海に行けよ! なんで朝から電車が壊れるんだよ!! と、毎日思っていた。 他にも駅前で殴り合うおじさん、杖を握りしめて空いてる席まで走るおばさん、なぜかビニール袋を頭からかぶっている人、金持ち小学生のいじめ、痴漢容疑から逃れる為?に線路を走るおじさん…。 世の中には色んな人がいる。それは分かっているつもりだけど私は電車を止まらせる人が嫌いだった。 理由はこれに限る。 私には予定があるの!!!! 今日の私は学校帰りではなく就活帰りでだいぶささくれた心で電車に乗っていた。 私なんか平凡すぎ