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ブックマーク / yashio.hatenablog.com (17)

  • 緊急事態になった明日も、不要不急の仕事で外出する - やしお

    新型コロナウイルスの「緊急事態宣言」は、日曜(4/5)に「首相が出す意向を固めた」という報道が出て、月曜(4/6)に「明日宣言を出す」という会見がされて、今日火曜(4/7)の夕方に宣言が出された。首都圏の大手メーカーに勤務していて、何かしら会社から指示が出るのかなと思っていたら何もなかった。せめて「宣言が出る見込みだけど引き続き原則在宅勤務を続けてね」くらい人事部長か社長あたりからメッセージが出されるかと思っていたけれど、それすらなかった。なのにプレスリリースでは「当社は緊急事態宣言を受けて明日から1ヶ月間原則在宅勤務に切り替えます。」と出してて、なんでまず社員に言わないのと思って失望する。 先週(3/30)から在宅勤務の指示は出されているものの「業務に影響がある場合はその限りではない」くらいの緩さで、感染防止よりは新製品リリースや既存製品製造のスケジュールが優先のままのようだ。製品検査・

    緊急事態になった明日も、不要不急の仕事で外出する - やしお
  • 知る機会の差で外注先を苦しめないこと - やしお

    大手メーカーで働いていて、こっちの会社が設計、外注先が完成品の製造(組立調整)って関係の中で、作り方を伝えるだけじゃなくて「どうしてそうなってるのか」も伝えた方がいいなと最近しみじみ思うことがある。 組調の手順は、ないと作れないので必ず外注先に伝えられる。でも「なんでそういう手順になっているのか」「どうしてここの調整を頑張る必要があるのか」、さらにその背後の「この製品はどういう目的で存在しているのか」「どういう原理で目的を実現しているのか」といった意図や理屈もちゃんと伝えた方がやっぱりいいなという。 自分は設計じゃなくて検査の部門で働いている。検査で不良にすると外注先から「どうしたらいいですか?」と直接聞かれることになる。誰でもわかる不良(寸法が違うとか欠品とか傷とか)じゃなくてその製品の構造や原理を知ってないと不良箇所が特定できないということもよくある。「僕は検査の人だからそんなの関係な

    知る機会の差で外注先を苦しめないこと - やしお
  • 人間関係のデザイン方針 - やしお

    最近、自分の対人関係や人に対する態度をどうするのがいいのかあれこれ考える機会があっていろいろ書き散らしてきたけど、ちょっと現時点の考えや方針を整理しておきたいと思った。 整理しておけばこの先(どうしようかな?)と迷っても参照して言動を決められるし、それでダメならアップデートする基盤にもなる。 自分と他人の自尊心を満足させる 自尊心を満足させること=惨めさを感じさせないこと=自分を肯定できる状態にすること。これを自分と他人に対して目指していく。 自分が幸せになるためなのは当然として、他人の上にも目指すのは、これが満たされていないことで相手が不幸になって攻撃的・反抗的になれば結局自分の幸福を阻害される、他人の自尊心も満足させることが総合的に自分の幸せになるだろうという認識から。 現時点ではここが至上命令になっている。これに先行するような方針はない。この先見ていく方針や例も常にこの至上命令に従属

    人間関係のデザイン方針 - やしお
    northlight
    northlight 2016/09/24
    「相手の自尊心を毀損させない」
  • 低ハードル方式で人との関係を築く危険性 - やしお

    あれ、この人なんか自分のこと嫌いになったのかな、飽きたのかな、と不安になることがある。前はもっと話しかけてくれたり誘ってきてくれたり、もっとよく笑ったりしてくれたのに、最近なんか冷たいような気がする。でも別の人にはあんなに楽しそうに笑ってる。なんだろう。そんな不安感を抱くというのは割とありふれたことだと思うけど、案外その相手の方は何とも思ってなかったりする。 これは対人関係の形成の仕方として、低ハードル方式を採用している相手だと自然に起こることなんだと思ってる。「低ハードル方式」というのは私が勝手につけた正式でもなんでもない用語。 まだお互いあまり知らないうちから、かなり友好的に接してくるのが低ハードル方式だ。こちらの話を当に興味深そうに聞いてくれるし、たくさん質問もしてくれるし、ちょっとしたことでよく笑ってくれる。人懐っこい人だなあという印象だ。 ただ、これはある種の緊張感から来ている

    低ハードル方式で人との関係を築く危険性 - やしお
    northlight
    northlight 2016/09/24
    我慢をやめただけか。そして「この人なら我慢しなくても許してもらえる」っていう甘えだったのかと思った。
  • 残業してほしくない - やしお

    残業したくないし、残業してほしくない。そのメモ。 動機 24時間からもろもろ差っ引いた残り3時間ほどの余暇を削りたくない。関心事は仕事のみではない。経験上2時間以上の残業が続くと思考の向かう先が業務以外に十分に切り替わらない。 7時間の睡眠を削りたくない。短期的には判断力の低下を、長期的には短命を招く。 残業代は実体的には割増賃金になっていない。賞与を除外して考えると割増になっているが、含めて考えると残業をすればするほどレート(時給)が下がる。私自身の場合計算したら3分の2だった。仮にバイトで「ごめん仕事あるから残業してくれる? 時給は3割引きにするからさ」と言われたら「ふざけるな!」だけど、それが起きている。また全体で労務費が上がれば賞与で調整されることになるから、残業すればするほどタダ働きに寄せられていく。 人が心底有意義な仕事だと思えていない状態での残業は、囚人に穴を掘らせてまた埋

    残業してほしくない - やしお
    northlight
    northlight 2016/09/24
    無駄に圧迫された上での残業は拷問と変わらない
  • 価値の先取りが極まる世界 - やしお

    主義は価値の差を利用する。 例えば遠隔地貿易は、コショウの価値がインドよりヨーロッパで高いといった高低差を利用してお金を生み出す。 労働力の価値に地域差があれば利用する。値段が低い労働力を使い安く作ってお金を生み出す。 日の高度成長期は日人が頑張ったから発生したのではなく、「値段が低い労働力」が農村にプールされていたのを使ってお金を生み出した。 東南アジアの安い労働力を利用するために現地に工場を建てたりする。 価値の高低差は使うほど失われる。均質になっていく。コショウの価値の差がなくなり、農村の安い労働力が使い果たされ日の高度成長が終了し、東南アジアの賃金が上がり始めて工場が国へ撤退していく。 空間的な価値の差だけでなく、時間的な価値の差も使う。未来の価値と今の価値の差を利用する。未来を先取りしてお金を生む。 今まで考えたこともなかったが確かに私が欲しかったのはこれだった、なん

    価値の先取りが極まる世界 - やしお
    northlight
    northlight 2016/09/24
    空間的な価値の差が埋まる中で、時間的な価値の差の先取り合戦が本格化する。
  • 残業の沼からみんなで抜けたいよね - やしお

    新社会人に会社の沼みたいなの伝えたいって思った。 効率的に仕事をしようって思う。優先順位つけて、必要性の低い仕事は捨てるべきだと考える。でもそうすると「まじめな」人がその捨てた仕事を拾って、「あいつがやらないから、俺ばっかりやらなきゃいけなくなるんだ」と怒るんだ。みんなが「まじめな」人だと、まるであなただけが必要な仕事をしていない人間のように見えてしまう。そしていつの間にか「責任感のない人」というラベルが曖昧に貼られていく。 そんな世界でどうやって生きていくのか。圧力に耐えられなくていっしょに「まじめな」人になるか、諦めて「責任感のない人」と思われても(誤解がいつか解けるとでも信じて?)仕事を選別するか。実際にはその間でなんとかバランスを保っていく。 お金を生むのに必要な仕事や、みんなが働きやすくなる作業ならやる気が出る。でもひたすら社内的な安心感、責められないための穴埋め、仕事のための仕

    残業の沼からみんなで抜けたいよね - やしお
  • 打合せが増えていく構造 - やしお

    アメリカの会社と毎週やってる電話ミーティングがある。たまたまアメリカの会社に出張したので、アメリカ側から出席して打合せの光景を眺めてて、ああ、こんな違うんだなと思った。 打合せをしてるとしょっちゅう日側の音沙汰がなくなる。日側が発言する→アメリカ側が返事する→日側がしばらく黙る(長いと5分とか)→日側が発言する→……そんな繰り返しだ。もちろん日側では沈黙しているわけではなく担当者たちが中で協議している。アメリカ側の人たちはかなりイライラしている。天井を見上げたり頭をかかえたりしている。もちろんしゃべるときはそれを見せないように努力している。 そのとき俺はおかきをべてた。この電話会議の日側の出席者の一人が、しばらく前にこのアメリカの会社へ出張にきてジャパニーズのおかきをお土産においていった。しかしアメリカ人にはなじみのないべ物だったからかあまり減らずに放置されていたため俺が

    打合せが増えていく構造 - やしお
  • わかりやすさの技術 - やしお

    社内向けの教育資料を、ど素人でもわかるようにと思いながら作っていて、じゃあ「わかりやすい」って何だろうって考えてた。今まで読んできたいろんなわかりやすかったとそうでないを思い浮かべながら、一般的にここを注意すればわかりやすさを確保できるだろうっていうポイントを一旦まとめておこうと思った。そうしてまとめてみると、に限らず人に何かを伝えること一般に適用される話だなと思った。 読む側の負担を減らす わからない=理解をはばむ障害物がある。この障害物を取り除く/回避する作業が「わかる」ために必要になる。その作業を、作者ではなく読者が負担するとき「わかりにくい」になる。 日社会だと情報の受け手の側がこの「わかる」ための作業を負うことでコミュニケーションを成立させる傾向にある。空気を読むというようなことだ。そのため発信者側が事前に手を尽くしてわかりやすく発信するというのが苦手で、相手が汲み取っ

    わかりやすさの技術 - やしお
  • 組織のなかで働く技術 - やしお

    会社には専門分野の技術とは別に、組織の中で働くための一般的な技術がたくさんある。学校で体系的に教えてもらうものじゃないから会社に入って身に着けていく。僕自身もう会社に入って8年半になるからずいぶん知見が溜まってきた。後輩や新人がその習得に自分と同じ時間をかけるのはもったいない。一度全体を整理しておきたいと思っていた。 それで書いてみたら長くなって、3分の2に圧縮したけどまだ長いのであらすじだけ先に書いておく↓ 働く上でいろいろな制約が存在していて、その制約に対抗する手段としていろいろな技術がある。この制約-手段のつながりを見ず単に結果としての技術だけを覚えても応用がきかないし身につかない。この技術にはレベルがあって、このレベルがちぐはぐだと上手くいかない。 「能力と時間」、「ルール」、「他人の感情」、「自分の感情」、「人間の生理」という5つの制約について「制約→技術」を展開していく。最後に

    組織のなかで働く技術 - やしお
  • 検査/テストでNGにする気の重さを - やしお

    製品検査で検査する人に心理的な負担や圧力があると絶対にダメだ。「NGにするのめんどくさい、つらい」と検査員が思っている状態では、「なんか変だな?」と感じてもスルーされてしまう。むしろNGにするとほめてもらえるくらいの環境を構築しないといけない。 この前、担当製品の受け入れ検査でNGが出た。検査員は私だった。 最初は(なんだ? 妙に数値がいいな?)という違和感があっただけだった。いつもと比べてちょっと違う、しかし測定値は仕様をクリアしている。むしろいつもよりいい方向に振れている。 この「ちょっとした違和感」が何かを確かめるには、検証作業を自分の手でしないといけない。検証の手段を、製品の技術面により詳しい人に聞いたり図面を読んだりして情報を集めないといけない。また営業や生産管理部門の担当者には納期の遅れ、今日中にはもう検収を上げられないことを伝えないといけない(3月の期末、年中で最も営業が納期

    検査/テストでNGにする気の重さを - やしお
  • 敵対的ソクラテスの上司 - やしお

    相手に「どうしてそうしたのか」を答えさせた上で、「しかしそれは間違っている」と論理的に説明し、さらに「それなのにどうしてそうしたのか」を答えさせる、というプロセスを繰り返して相手の逃げ道をどんどん奪っていく作業のことを、敵対的ソクラテスと呼んでいる。ソクラテスは相手との対話を繰り返し、「あなたはなぜそう言うのか」という問いを問い続けて最後に無知の知の地点にまで至らしめる。同じ行為がここでは相手を追い詰める方向へと作用する。 この敵対的ソクラテスを仕掛けられた相手は最終的に、泣くか、逆ギレするか、真っ白な顔で「はい。はい。」しか言わなくなる。 相手を追い詰めるためや、自分の身を守るためにこうした攻撃は使用される。ヤクザや取り立て屋といった職業上の必要性(?)からそうされたり、嗜虐的な嗜好を満足するために実行されたり、あるいは他人から自尊心を攻撃されて仕方なく正当防衛的に使用されたりする。 し

    敵対的ソクラテスの上司 - やしお
  • 「雑用ができない」というマネージャーの指標 - やしお

    雑用ができなくなっちゃってるマネージャー(チームリーダーなり課長なり)を見ると、脆弱だなあという印象を抱いたりする。なんなんだろ。 よく「マネージャーは人に仕事をふるのが仕事だ」、「自分の方が早くできるからって自分でやっちゃうのはマネージャー失格」と言われる。その通りだと思う。マネージャーがプレーヤーの仕事に忙殺されてマネジメントを放棄する、だれもマネージャーがいなくなるというのは最悪の環境だ。マネジメントが消滅する=お仕事の整理整頓と取捨選択がなくなる、という事態は無益な仕事を増殖させて生産性をほんとうに悪化させる。プレーヤー個々人が自分の手の届く範囲内でマネジメントをしても全体最適に近づけるのはよっぽど難しい。だから全体最適を目指すために、「マネージャーはちゃんとマネジメントしましょうね」という意味を込めて、「マネージャーは人に仕事をふるのが仕事だ」とビジネスや研修で教え込まれる。

    「雑用ができない」というマネージャーの指標 - やしお
  • 会社員になって他人に厳しくなっていく - やしお

    なんかサラリーマンになると、他人に厳しくなってるような気がする。昔の同級生や、会社の同期を見ていてたまにそんなことを思う。厳しいというのは無理難題を要求するとかじゃなくて、これくらいは働いて当然だという水準が高くなってて、それを他人に押し付けていて、そのこと自体に疑いをあまり持っていないという感じだ。 この前、ひさびさに同期と同じ電車に乗っていたときに「うちの会社だと製造部門と開発部門で給与面とかの待遇が変わりないけど、ほかの会社だと違うんだろうね」といったことを言われた。その場では一般論というつもりで「ああ、そうかもしれないね」と応えたけれど、それを言った彼が開発部門の人間で、自分が製造部門の人間だから、これってどういうつもりなんだろうと少し思った。開発部門の方が能力的に高い仕事を求められているのだし、そこで待遇面の差がつけられてしかるべきだろう、という意図には違いないだろうけど、それを

    会社員になって他人に厳しくなっていく - やしお
  • さよなら品質神話 - やしお

    製品の品質神話って、たしかに昔はあったのかもしれない。でも今は貯金を切り崩しているというか、その残り香が漂っている程度に過ぎない。そんな実感を、メーカーの中で働いていて持っている。ところが今でも「日製品は品質がいい」と信じている人が少なくなく、同じようにメーカーの中で働いている人でも曖昧にまだ信じている人がいたりもする。 そんな品質神話がどうやって生まれて、どうやって消えつつある(消えた)のか、今の時点で思うところをメモ。 昔は暇だった 周りのおじさん(50代以上)の話を聞くと、今の方がだんぜん製品サイクルも早いし忙しいという。昔はあそこの部署なんて仕事ない日が結構あって勉強してたんだよ、等々。企画、開発、設計、製造、リリース。この流れに余裕があれば、それぞれのフェーズで検証したりブラッシュアップしたりできる。 ある目的を達成するための方法がA、B、C……とあって、真っ先に思いつくの

    さよなら品質神話 - やしお
    northlight
    northlight 2014/10/17
    そうした神話に期待するのはもうやめよう。そんなものはもうないんだ
  • 「厳しすぎる社会」は「だれも責任をとらない社会」 - やしお

    バイトが冷蔵庫はいったりして店つぶして賠償金数千万なんてひどすぎる。だって会社が店を閉店したのは、世間様の空気に屈した(先読みした)からなのに。冷蔵庫の清掃や商品の廃棄、客への補償に対する賠償請求ならまだわかるよ。でも世間力の強さをバイトのせいにするなんてとんでもないよ。 だけど世間様(ブコメとかヤフコメとか2ちゃんしか見てない……)は「そうだ、こいつをつぶせ!」ってゆう。1アウトで人生ゲームセットにしろっていう。賠償金払ったら終わりじゃなく、復学もダメ、まともな就職もダメ、一生日の目を見るなという。 「こういうやつが社会に出る前に潰せてよかったね」みたいなコメントを見かける。「一度失敗した人間は、また失敗するかもしれないから潰せ」ってわけだ。でも「一度失敗した人間は、今度は学習して上手くいくかもしれない」とだって言える。けれど、そうは言わないんだ。 あるいは「社会秩序を乱すことは許されな

    「厳しすぎる社会」は「だれも責任をとらない社会」 - やしお
    northlight
    northlight 2013/09/01
    確かに、個人の責任範囲というのは、ネットイナゴ的な観点を廃して、法律などで明確に定める必要がある。その上でオイタを叩くなら、まあ社会的制裁という奴で良いのでは。無限責任で人生破壊はいけない。
  • 労働生産性はともかく残業したくないです - やしお

    先進諸国の中で突出して日の労働生産性が低いみたいな話をあっちこっちできく。 ダラダラ残業が多いとか、定時まで手を抜いてて残業してから気出してるとか、フォルダを開いたり閉じたりしてるとかいう指摘を見ると、そうなんだよねーと思いあたる顔がなくはないけど、大半はそうじゃないんだよなって、自分の職場のことを思い返すと思うよ。みんな定時までも残業中もせっせと作業してる。 サボってるっていうより、せっせと生産性とは関係の薄い作業を全力でこなしているから、労働生産性が低くなるんじゃないかっていうのが実感なの。(あるメーカーのある部門にたかだか5年ばかり働いてて見てるってだけの狭い視点だから、別に一般化する気もないけどね。) この「関係の薄い」っていうのがミソで、完全に無益な作業(フォルダを開いたり閉じたりするみたいな)だったらちゃんと駆逐されるんだけど、「まあ、やった方がベターだよね」って仕事だから

    労働生産性はともかく残業したくないです - やしお
    northlight
    northlight 2013/03/19
    早く帰りたい。人生を取り戻したい…
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