ソフトウェア開発プロジェクトでは、短期開発の要求が高まっている。受託開発も例外ではない。特定の顧客から長期に渡って大型案件を請け負っている場合でも、開発期間はますます短縮される傾向にある。 期間が短いため、開発プロジェクトの現場では、さまざまな問題が起こる。納期に対する高い要求を満たすには、短期開発でも問題を起こさないように、プロジェクト管理を改善する必要がある。特に重要となるのが、見積もりと進捗管理の改善である。 短期開発で起こる問題 開発期間が短くなると、納期までに開発を終えられない状態、即ち、デスマーチに陥る危険性が高くなる。 予定通りに開発を終えられそうにない状況になると、開発担当者が残業や休出したり、新たなリソースを追加することで、カバーすることになる。だが、カバーしきれない場合は、納期を延ばしたり、機能を制限するといった手段しか無くなる。顧客や市場との約束を守れず、会社の信頼性