子供を往復ビンタしたとかで最近妙に話題の日野皓正だが、まあたしかに暴力はいけませんが、彼が戦後日本随一のジャズ・トランペッターであることは間違いない。もう74歳なんですね。 大ざっぱに言えば日野は1960年代主に日本で活躍し、70年代に入って渡米したわけだが、70年代と言えばアメリカはジャズはファンクやらディスコやらに食われて大不況の時代で、巡り合わせが悪かったという気はする。それでもこのころ、流れに棹ささず頑張っていた実力派のリーダーの作品に日野は多く参加していて、なかなか良い演奏を残している。率直に言えば、数多いリーダー作よりもこうしたサイドマンとしての参加作のほうが、自由闊達に吹いていて魅力的なような気もする。 それにしても、その世界の本当の一流と、彼らの全盛期に、何かのバーターや相手の温情ではなく普通に「仕事」として共演していた人というと、ジャズでは日野と秋吉敏子くらいしか思いつか

