「資本の論理が繰り広げる過剰な消費社会に対して、人間の論理からもう一度、商品を見つめなおす試み」として、無印良品がスタートしたのは1980年のこと。40年近くを経た現在も、「シンプル」「ナチュラル」「ベーシック」といったイメージは変わることがありません。 『MUJIが生まれる「思考」と「言葉」』(良品計画著、KADOKAWA)の著者によれば、そんな無印良品は「戦略」ではなく「大戦略」を持っているのだそうです。 その大戦略は「役に立つ」です。 意外に思う人もいるかもしれませんが、この「大戦略」を、良品計画という会社の一番上のほうに据えています。 商品のデザインも名前も、使っていただく人のお節介にならないように注意しながら、それを手にする人のくらしに役立つことを目指しています。 もし商品やサービスの人気が出たり、売上高があがったりしたとしても、それはあくまで「役に立ったことの結果」です。(「は