.NET Framework 3.5では、VB.NETやC#といった.NET言語の強化も行われている。これら言語機能の拡張は、実はLINQを実現するために必要なものだった。 .NET Framework 3.5環境では、VB.NETのバージョンは9.0、C#のバージョンは3.0になる。ただしCLRのバージョンは2.0のままであり、これら.NET言語のバージョンアップについてはクラスライブラリとコンパイラによって吸収され、コンパイルされたコードにおけるバージョン間の互換性については問題はないので安心してよい。ここでは、どのような点が強化されたのか、LINQという視点からVB.NETをメインに見てみることにする。 最初に取り上げるのは、「暗黙的に型付けされたローカル変数」だ。通常、VB.NETでローカル変数を定義するには、