札幌をベースに活動するエレクトロニカ・ユニット「木箱」。 ヴォーカルのSAyAさんの透明感あふれる声と西村サトシさんの細部にまでこだわったサウンドが、独特の世界観を作りだす。 4月にこれまでの作品の集大成ともいえるアルバム「Lily library」をリリースしたばかりの二人に、木箱サウンドの魅力について聞いた。 札幌からエレクトロニカを発信 結成は2004年。当時、別のグループで活動していたSAyAさんがライブハウスでエンジニアとして働いていた西村さんと出会ったのが結成のきっかけだった。 「お互いによく聞いていた音楽や好きなアーチストに共通点が多くて、とくにアイスランドや北欧のエレクトロニカが好きでした。エレクトロニカは、当時の札幌ではまだ知られていなかったのですが、それをベースにした音楽をやっていくことにしました」(SAyAさん)。 打ち込み(プログラミング)による電子音に、ギター、キ