(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会 1944年2月。18歳のすずは突然の縁談で軍港の街・広島県呉市にお嫁にいくことに…。戦争が色濃く影を落とす見知らぬ土地で、健気に前向きに日々を送っていくすず。食糧などの配給物資が減る中でも、工夫をこらして毎日のごはんを家族のために用意し、衣服を仕立て直し、そして時には好きな絵を書き、戦時下でも毎日を大切に暮らしていたのだが…。『夕凪の街 桜の国』で知られるこうの史代さんのマンガ『この世界の片隅に』を原作にした本作品。第13回メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しただけでなく、読者、書店員、アーティストから熱い支持を集め、映画化に向けたクラウドファンディングでは日本史上最高額(約4000万円)の支援が寄せられるなど、作品の熱烈なファンが多いことがわかります。 そして映画化を手がけたのは片渕須直監督。前作『マイマイ新子と千年の魔法』は観