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ブックマーク / inujin.hatenablog.com (45)

  • 憧れない、ちから。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    今でもふと、夢想してしまうことがある。 他の全てがどうでもよくなるほど、心の底から誰かの生き方に傾倒し、ただそれを追いかけ続けることだけができれば、それはそれで楽だろうなあと、そう思うことがある。 その人の生き方に強い憧れを感じた時、僕らの意識はぎゅっとそれにフォーカスされる。 ああでもない、こうでもないという心の迷いが取り払われて、視界がすごくクリアになったように感じる。 おまけに、憧れの人は、具体的な答えを提示してくれる。 困った時はこんな判断をすればよい、人との付き合いはこうすればよい、出かける時はこんな服装をすればよい、そして誰かを愛するにはこんなやり方をすればよい。 その時に、これまではうすぼんやりとしか見えていなかった自分の進むべき道に光が差して、前へと歩きだす勇気がむくむくと湧きあがってくる気がする。 「憧れの人」は僕らを見知らぬ地平まで、一気に連れていってくれる。 そうなん

    憧れない、ちから。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    nstrkd
    nstrkd 2014/04/13
  • エラくなろうと、思う。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    僕はこのブログを書き始めた頃、「出世なんてもうしなくていい」ということを何度も書いていた。 もともと自分のやりたいことがあって働きはじめたはずなのに、不意な仕事も色々とやらなければいけなくて、それに耐えることが辛くて、そうだこの辛い仕事はこれからの昇進や出世のためにやってるんだ、という理屈をいつの間にか自分への言い訳として持ち出すようになっていた。 その結果、僕はすっかり疲れてしまっていたので、「出世はあきらめた」「というかもともと出世など望んでいなかった」と宣言することで、一度そういう考え方を身体中から追い出したかったのだ。 それは自分にとって、すごく良い結果をもたらしたと思う。 何より、他人の話に耳を傾けるようになった。 隠者モードになってみると、自分への関心を急速に失っていく代わりに、他人が語ることについて異常に興味が出てくる。 ああ、僕が長いこと自分のことばかり考えているあいだに

    エラくなろうと、思う。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    nstrkd
    nstrkd 2014/03/09
  • 楽しいことが、話せない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    以前、得意先の女性との打ち合わせ中に雑談になって、少し自分の家族の話をしたことがある。 その帰り道に、同席していた同僚からこう注意された。 「彼女は独身なので、あまり家族の話はしないほうがいいですよ」 僕はその場で、ああ確かにそうだね、これから気をつけるよ、と答えて今後の態度をあらためることにした。 別に腹が立ったわけではないが、この時のことを妙に覚えている。 僕の周りには「何を言うべきではないか」を読めない者をバカにする傾向が未だにあって、政治や宗教はもちろんのこと、贔屓にしているスポーツチームの話題から、休みの日に何をしているかまで、相手の機嫌を損ねるような内容を話す人間はダメなやつという烙印を押される。 そんな規制の中に「家族の話は結婚していない人の前で話さないほうがよい」という新たな項目が増えただけの話である。 ただ、あらためて思ったのは、「自分が楽しいと思うこと」を他人に話すのは

    楽しいことが、話せない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    nstrkd
    nstrkd 2014/01/02
  • 僕らはみんな、間違っている。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    ここのところ、ブロガー諸氏が、突然はてなブックマークでキツいコメントを書かれて気分を害されるというケースをいくつか見受けたが、基的にはこれが「ベテランはてなユーザー流」の歓迎のしかたの一つなので、ここは「あら?そんなにこっちに興味あるの?んもう仕方ないわね、どうしても読みたいならこれからも読ませてあげてもよくってよ」と悦に入るところである。 である、と断言したのは理由があって、結局はブックマーカーに代表される読み手というものは書き手に依存せざるをえないからだ。 叩くにせよ、賞賛するにせよ、対象がなければ何もできないし、あったとしても叩きがいのないコンテンツばかりでは毒舌も発揮しようがない。 だからブロガーは、お腹がペコペコで騒ぐ子供たちをたしなめながら優しく手料理を配ってあげる母親のような気持ちで接してあげればよろしい。 これはもちろん書き手についても言えることで、いつでも書き手と読み手

    僕らはみんな、間違っている。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    nstrkd
    nstrkd 2013/11/27
  • 答えを出すことだけが、答えではない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    今年引退した、元銀行マンと飲む機会があったのだけど、 そこで、ややショッキングな言葉を聞いた。 あんまり文脈は覚えていないんだけど、広告業界にしても、他の業界にしても、まあ市場規模はあるけど結果的にはたいした純利益を生み出してないような業界、というのがたくさんありますけど、それらは今後どうなっていくでしょう、という非常にピュアな質問を僕がした時だと思う。 半沢直樹ではないその銀行マンは、ほとんど考える間もなく、こう答えた。 「ま、社会貢献だからねえ」 結局そうなんだな、というのをあらためて思った。 きわめて元銀行マンらしい発言であって、昔のオレなら、この野郎、高いところから見下しやがってと一発殴ってやるところなのだが(ごめん、一回言ってみたかった)、実際にこんなに世の中によくわからぬ商品とサービスと仕事と職業があふれていて、それでも何らかの生態系が成立している状況を一言でいうならば、多くの

    答えを出すことだけが、答えではない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。