タグ

ブックマーク / janesuisjapanese.blogspot.com (8)

  • Vol.19 ピンクと和解せよ

    あっという間に桜が咲いて、散りました。がっくし。 今はちょうど桜の花が散ったあとの、 若葉の緑が目に眩しい季節ですなぁ。 さて突然ですが、ピンクは好きですか? 儚く淡いピンク、溌剌としたビビッドなピンク、若々しく透明感のあるピンク。 子供の頃からずっと、私はピンクが大の苦手でした。 ギリギリ許せて、サーモンピンク。 サーモンピンクには奥ゆかしさがあるからな。 しかし『正当派』な女の子は、往々にしてピンク好きが多い。 そして私は、ピンクと気負いなく戯れる彼女たちを見ると、 なぜか胸が潰れそうな気持ちになっていた。 ピンク。あんなに自己愛の強そうな色はないでしょう? あんなに媚びて発情している色もない。 あんなに可愛らしさが記号化された色もない。 ピンク好きを公言したり、ピンクの小物を持ったりするのは、 可愛がられたい気持ちを全面に押し出しているのと同義! そんなのズルいし、そもそも恥ずかしい

    nstrkd
    nstrkd 2016/09/04
  • Vol.7 貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

    2010年に宝島社が発刊した『GLOW』という女性誌は 「40代女子、万歳!」というセンセーショナルなコピーでデビューしました。 それに眉をひそめる人、よくぞ言ってくれたとスタンディングオベーションをする人、 さまざまな反応がありましたが、当時私はこれを見て板垣退助を思い出しました。 板垣死すとも自由は死せず! 加齢すれども女子魂は死せず! これがのちの女子民権運動である。 嘘です。 とにかく、属性を越えた気分や雰囲気を誌面に具現化し、 読者の気持ちを承認するのが、宝島社は当に得意な出版社だなと感服しました。 何歳までが「女子」なのか? と問われれば、 答えは多分、「女は生涯いち女子」であります。 かわいらしいものを見てテンションがあがったり、 同性だけで集まってとりとめもない話を延々続けたり、 明確な根拠なく何かを嫌悪したり、 下手したらきれいな夕陽を見て涙を出したり、 女子行動は合理

    nstrkd
    nstrkd 2014/06/25
  • Vol.18 女友達がピットインしてきました

    大切な女友達が男と別れました。 ちゃんと付き合って、ちゃんと別れた。大人だからね。 これからは、コックピットに入ってきたオーバーヒートのF1カーを 女友達というメカニックが、至れり尽くせりでケアするのであります。 大丈夫、すぐに車道に戻したりはしないから。 ただ、素早く黙々とやるよ、私たちは。 手慣れたもんだぜ。 あの頃15歳だったあなたも私も、 40にもなってまだ、ホレたハレたをやってるとは思っていなかった。 しかし残念ながら二人ともまだ、 弛んだ体にムチ打ってホレたハレたをやっている。 あなたの24歳の失恋と、30歳の失恋と、そして今回の失恋を見てきたよ。 それ以外はあんまり数に入れなくていいよね? 自分からは別れられなかったあなたが、 自分から別れを告げられたんだからすごい進歩だ。 決して悪い人ではなかったよ。あなたのことも、真剣に好きだったと思う。 あなたも彼のことを真剣に好きだっ

    nstrkd
    nstrkd 2014/03/25
  • ジェーン・スーは日本人です。

    大切な女友達が男と別れました。 ちゃんと付き合って、ちゃんと別れた。大人だからね。 これからは、コックピットに入ってきたオーバーヒートのF1カーを

    nstrkd
    nstrkd 2013/10/02
  • Vol.14 東京生まれ東京育ちが地方出身者から授かる恩恵と浴びる毒 ~後篇~

    前篇の続きです。 後半はこんな感じで終わってました↓ ----------------------------- …地方出身の友達が「東京はみんなのもの」と言ったことがあります。 これには大変驚きました。 「いろいろしがらみあるけど、やっぱり落ち着ける地元」を残したまま、 東京でやりたい放題やりやがって。 私たちには処女地がないというのに、なんだそれは。 東京在住の地方出身者は自分の地元を思い浮かべていただきたい。 遠くから大量にとめどなく人が押し寄せてきて景色を変え、常識を変え、 「だって、ここはみんなのものでしょ」と言われたらどんな気分になるか…。 東京だったら勝鬨橋の向こう側まで開発されたときのあの喪失感! もうここまで奴らのバビロンに…と膝から崩れ落ちました。 東京に生まれ育つということは、相当の既得権益に恵まれるか 自覚的に強者にならないかぎり、レイプされ続けるということでもあり

  • Vol.13 東京生まれ東京育ちが地方出身者から授かる恩恵と浴びる毒 ~前篇~

    お盆です。奴らのお盆です。 東京に人が少ない季節です。 東京に人が少ないうちに、石を投げられそうなことを書いておきたい。 さて、私は東京生まれ東京育ちです。 父方は四代前まで東京です。四代前は江戸です。 「郷も かねやすまでは 江戸のうち」と川柳にも詠まれた 郷で幼少期を過ごしましたので、私もぎりぎり江戸っ子です。 そのあとは小石川で育ちました。文京区万歳! 親を選べないように、生まれる場所も選べない。 私も、私の子供時代の友達も、みな気がついたら東京に生まれておりました。 私は両親も東京出身なので、盆には帰省する場所がありません。 子供時代はこれがまったく理解できなかった。 なぜうちの家族は夏や正月に決められた行くべき場所がないのか。 お盆になると友人たちはおじいちゃんやおばあちゃんの家に行って 海に入ったり山に登ったり、それはそれは楽しそうでした。 一方、うちのおじいちゃんは隣の駅

  • Vol.12 メガバイト女子とキロバイト異教徒の絵文字十年戦争

    先日、可愛らしい女性2名(大人だがかなり年下)とLINEでグループトーク (LINEやらない方はチャットみたいなものを想像してください)をしていたら、 私を除いた女性二人のやりとりがほとんど可愛いスタンプ(絵文字みたいなもの) の応酬でビビりました。 ふたりが連打する小動物や赤パンツの齧歯目キャラは次々と私の画面を埋めていき、 テキストにも花やハートやニコニコ顔が大量にまぶされて、 音のないはずの世界に嬌声が響き渡る。可愛らしいスタンプに 「こ、これって子供用じゃなかったのか…!」と愕然としたり、 「ああ、いま若くなくてよかった…!」と胸を撫で下ろしたりしながら ひざ蹴りスタンプなどで応酬して楽しく場を過ごしました。 しかし、私はちょっと前までこういった絵文字文化をたいへん忌々しく 思っていたのです。 私は携帯の絵文字が使えませんでした。 えー、あたしは絵文字もスタンプもバンバン使うけど…

    nstrkd
    nstrkd 2013/06/30
  • Vol.6 三十路の心得10箇条

    日TBSラジオ『たまむすび』にゲストに出させていただきました。 聞いて頂いたみなさまありがとうございます。 ポッドキャストもあるらしい。 駈け足で10個喋り倒して帰ってきてしまったので、 改めてブログで文章にしてみました。 番組では『三十路女子』ということでしたが、男性にも当て嵌まることがあるやも知れず。 では10個いってみましょう。 その一、まだ未婚ならば早めに(結婚)すべし。 30代の独身生活はあまりにも自由過ぎて楽し過ぎる。 仕事に熱心な人はやりがいと手ごたえを感じるだろうし、 プライベートでは泣いて笑って喧嘩して、落ち込みや不貞寝さえ マイペースで自由自在。しかもどんどんやりたい放題になっていく! ふと同世代の既婚者に目をやれば、子供や姑や旦那や嫁や住宅ローン教育費。 自分の時間はどんどんなくなって慌ただしそうな毎日です。 苦労を差し引いてもあまりあるほどの素晴らしさがそこには

    nstrkd
    nstrkd 2013/03/03
  • 1