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ブックマーク / www.magazine9.jp (37)

  • まな板の上の鹿:観察者が観察されるとき│想田和弘の「観察する日々」

    『選挙』『精神』などの「観察映画シリーズ」で知られる映画作家、 想田和弘さんによるコラム連載です。 ニューヨーク在住の想田さんが日々「観察」する、 社会のこと、日のこと、そして映画や芸術のこと…。 月1回の連載でお届けします。 第50回 まな板の上の鹿:観察者が観察されるとき 人さまを観察させてもらってドキュメンタリーを作る僕が、逆に誰かに観察されドキュメントされたなら、いったいどんな気持ちになるのだろうか。 そういう疑問を、好奇心とも恐れともつかぬ感情とともに、長いあいだ抱いてきた。だが、腰を入れて僕の仕事を観察しようという人は、なかなか現れなかった。 去年の暮れまでは。 いや、今までにもそういう申し出は何度かあった。しかし僕はドキュメンタリー映画を作る際に、予定を作らない。何が撮れるのかも、いつ映画が完成するのかもわからないまま、行き当たりばったりで撮影を進めていく。だからそんな僕

    まな板の上の鹿:観察者が観察されるとき│想田和弘の「観察する日々」
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    nstrkd 2017/03/16
  • 年末に「越年」現場を巡り、貧困バッシングについて考えた。の巻-雨宮処凛がゆく!

    新年である。と同時に、この連載もなんと記念すべき400回を迎えた! そんな目出たい年明けだが、新年そうそう、風邪をひいて寝込んでいる。結構ハードな風邪だ。おそらく、年末にやたらと外で過ごしていたからだろう。寒さに弱く、普段家で原稿ばかり書いている人間がちょっと外に出るとすぐ風邪をひくというヘタレっぷり。で、なぜ外にいたかというと、この年末も都内を中心として、各地の炊き出しや越年の取り組みに参加してきたのである。 ここでざっと、年末のスケジュールを振り返ろう。 〈12月29日〉「ふとんで年越しプロジェクト」に参加。今年で4回目となるこのプロジェクトは、行政の窓口が閉まる年末年始、ホームレス状態にある人をシェルターに繋げる取り組みだ。クラウドファンディングで寄付を募り、宿泊場所を確保し、役所が開く1月4日以降、必要な支援や福祉、あるいは医療などに繋げる。今回のプロジェクトではこの取り組みに繋が

    年末に「越年」現場を巡り、貧困バッシングについて考えた。の巻-雨宮処凛がゆく!
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    nstrkd 2017/01/12
  • 石原慎太郎の葛藤と、相模原障害者殺傷事件の背景を考える。巻-雨宮処凛がゆく!

    またあの人が、ロクでもないことを言っている…。 「石原慎太郎が『やまゆり園事件犯の気持ちがわかる』と暴言、天皇には『スキューバで人生観変わる』と仰天アドバイス」というリテラの記事タイトルを見て、まず思った。 記事によると、「文學界」10月号で精神科医の斎藤環氏と対談した石原氏は、「この間の、障害者を十九人殺した相模原の事件。あれは僕、ある意味でわかるんですよ」などと発言。また、知的障害の息子を持つ大江健三郎氏に対し、「大江なんかも今困ってるだろうね。ああいう不幸な子どもさんを持ったことが、深層のベースメントにあって、そのトラウマが全部小説に出てるね」との発言もしているのだという。 ならばぜひ全編をと思い、文學界を読んでみると、確かにそんな発言もしているのだが、それ以上に私には大きな驚きがあった。対談の中で斎藤環氏も「この対談は、読者にとってかなり衝撃的なものになると思います」と言っている。

    石原慎太郎の葛藤と、相模原障害者殺傷事件の背景を考える。巻-雨宮処凛がゆく!
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    nstrkd 2016/09/30
  • 「非の打ち所のない貧しい人」ってどこにいるの? 〜高校生バッシング、もういい加減やめませんか〜の巻-雨宮処凛がゆく!

    自民党の片山さつき氏が、また余計なことを言っている。 発端は、8月18日にNHKのニュースで放送された「子どもの貧困」特集。私は見ていないのだが、そこに出ていた母親と2人暮らしの高校3年生の女子生徒について、部屋にアニメや漫画関連のグッズがたくさんあったとか、果ては人らしき人物のTwitterによると、1000円以上のランチべてるとか同じ映画を何度も見てるとかコンサートに行ってるとか、そのようなことから毎度恒例の「当に貧困なのか」といった声が上がる――という展開に。そんなネット上での騒動に対し、片山さつき氏は以下のようにコメント。 「拝見した限り自宅の暮らし向きはつましい御様子ではありましたが、チケットグッズ、ランチ節約すれば中古のパソコンは十分買えるでしょうからあれっと思い方も当然いらっしゃるでしょう。経済的理由で進学できないなら奨学金等各種政策で支援可能!」「追加の情報とご意見

    「非の打ち所のない貧しい人」ってどこにいるの? 〜高校生バッシング、もういい加減やめませんか〜の巻-雨宮処凛がゆく!
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    nstrkd 2016/08/28
  • 「観察瞑想」のすすめ:混迷する世界から自分を守り、世界を変える。│想田和弘の「観察する日々」

    『選挙』『精神』などの「観察映画シリーズ」で知られる映画作家、 想田和弘さんによるコラム連載です。 ニューヨーク在住の想田さんが日々「観察」する、 社会のこと、日のこと、そして映画や芸術のこと…。 月1回の連載でお届けします。 第43回 「観察瞑想」のすすめ: 混迷する世界から自分を守り、世界を変える。 夏になると、何か新しいことを始めたくなる。僕にはそういう癖がある。 この夏は、以前から興味のあった「観察瞑想(ヴィパッサナー瞑想)」のクラスを受けようと思い立った。2600年前にブッダが発見・実践し、悟りを開いたといわれている瞑想法である。 観察瞑想に興味を持った理由は単純だ。 僕はこの10年間、「観察」をキーワードにドキュメンタリー映画を作り続けている。だから「観察」と名のつくものには、どうしても興味をひかれる。それがブッダの実践したものだというのなら、なおさらである。 それに最近はど

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    nstrkd 2016/08/22
  • 参院選。反安倍政治の受け皿はできた。あとは投票するだけだ。「デモクラシーの緩慢な自殺」を食い止めるために。│映画作家・想田和弘の「観察する日々」

    『選挙』『精神』などの「観察映画シリーズ」で知られる映画作家、 想田和弘さんによるコラム連載です。 ニューヨーク在住の想田さんが日々「観察」する、 社会のこと、日のこと、そして映画や芸術のこと…。 月1回の連載でお届けします。 第41回 参院選。反安倍政治の受け皿はできた。あとは投票するだけだ。「デモクラシーの緩慢な自殺」をい止めるために。 英国では国民投票が開かれ、EU離脱が決まった。フランスやオーストリアでは極右政党が躍進し、米国ではドナルド・トランプ氏が台頭しつつある。 どの動きも、大半の日人の目には、自分の首を自分で絞める自殺行為のようにみえるのではないだろうか。こうした物事の質は、その渦中にいるよりも、遠くからの方が見えやすいからである。 米国で暮らす僕の目からは、第二次安倍政権成立以来の日で起きていることも、まさにそれらを先取りする流れのようにみえる。「熱狂なきファシ

    参院選。反安倍政治の受け皿はできた。あとは投票するだけだ。「デモクラシーの緩慢な自殺」を食い止めるために。│映画作家・想田和弘の「観察する日々」
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    nstrkd 2016/07/01
  • オバマ大統領の広島訪問を手放しで喜べない理由│映画作家・想田和弘の「観察する日々」

    『選挙』『精神』などの「観察映画シリーズ」で知られる映画作家、 想田和弘さんによるコラム連載です。 ニューヨーク在住の想田さんが日々「観察」する、 社会のこと、日のこと、そして映画や芸術のこと…。 月1回の連載でお届けします。 第40回 オバマ大統領の広島訪問を手放しで喜べない理由 米国のバラク・オバマ大統領が被爆地・広島を訪問した。現職の米国大統領としては初めてである。直後に行われた日経新聞の世論調査によれば、訪問を「評価する」人は92%にのぼり、「評価しない」4%を圧倒した。 たしかに今回の訪問は歴史的な意味を持つものであり、23年前から米国で暮らす僕にとっても感慨深いものだった。「ニューヨーク・タイムズ」電子版で、被爆者の森重昭さんとオバマ氏が抱擁する写真を目にしたときには、思わず涙ぐんだことも告白せねばなるまい。 しかし、である。 今回のオバマ氏の訪問には、一定の意義を認めると同

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    nstrkd 2016/06/04
  • この人に聞きたい│想田和弘さんに聞いた(その2)「芸術」を通じて、世界を違う角度から見つめる│マガジン9

    想田和弘さんに聞いた(その2) 「芸術」を通じて、 世界を違う角度から見つめる 「観察映画」の最新作『演劇1』『演劇2』が全国で公開中の想田和弘監督は、ツイッターなどを通じて、原発問題や政治など、日の社会状況についても積極的な発言を続けています。日を覆っているといわれる「閉塞感」の後ろにあるものとは? そしてその中で「芸術」が果たせる役割とは? そうだ・かずひろ 1970年栃木県生まれ。東京大学文学部卒。スクール・オブ・ビジュアルアーツ卒。93年からニューヨーク在住。台やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。その第1弾『選挙』(07年)は世界200カ国近くでTV放映され、米国でピーボディ賞を受賞。ベルリン国際映画祭へ正式招待されたほか、ベオグラード国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞した。第2弾『精神』(08年)、番外編の『

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    nstrkd 2016/06/04
  • この人に聞きたい│想田和弘さんに聞いた(その1)資本主義的価値観だけでは計れないものに目を向けよう│マガジン9

    ナレーションも効果音も一切用いない、「観察映画」と呼ぶ独自の手法によって、『選挙』『精神』などのドキュメンタリー作品を制作してきた想田和弘監督。その「観察映画」第3&4弾となる『演劇1』『演劇2』がまもなく公開されます。作品について、そして米国在住の監督から見た「日」について、さまざまなお話を伺いました。 そうだ・かずひろ 1970年栃木県生まれ。東京大学文学部卒。スクール・オブ・ビジュアルアーツ卒。93年からニューヨーク在住。台やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。その第1弾『選挙』(07年)は世界200カ国近くでTV放映され、米国でピーボディ賞を受賞。ベルリン国際映画祭へ正式招待されたほか、ベオグラード国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞した。第2弾『精神』(08年)、番外編の『Peace』(2010年)も世界各地の映画

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    nstrkd 2016/06/04
  • 「個人の物語」こそが、人の心の奥底に届く│マガ9対談 想田和弘さん×寺尾紗穂さん(その2)

    音楽やナレーションを使わない独自のドキュメンタリー「観察映画」シリーズで知られる映画作家の想田和弘さん、シンガーソングライター・作家として活動しつつ、「ホームレス」の自立を支援する雑誌『ビッグイシュー』サポートにも取り組む寺尾紗穂さんによる「マガ9対談」です。想田さんの最新作『牡蠣工場』をはじめとする互いの創作活動について、そしてそこから見えるさまざまな問題について……これが初顔合わせのお2人ですが、話すうちに見えてきた共通点も。2回に分けてお送りします。 (その1)はこちら 想田和弘(そうだ・かずひろ)映画作家。1970年栃木県足利市生まれ。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒。スクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科卒。93年からニューヨーク在住。台やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。 これまでの監督作品に『選挙』『精神』『Pea

    「個人の物語」こそが、人の心の奥底に届く│マガ9対談 想田和弘さん×寺尾紗穂さん(その2)
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    nstrkd 2016/02/25
  • 一人ひとりと「顔の見える存在」として出会うということ│マガ9対談 想田和弘さん×寺尾紗穂さん

    音楽やナレーションを使わない独自のドキュメンタリー「観察映画」シリーズで知られる映画作家の想田和弘さん、シンガーソングライター・作家として活動しつつ、「ホームレス」の自立を支援する雑誌『ビッグイシュー』サポートにも取り組む寺尾紗穂さんによる「マガ9対談」です。想田さんの最新作『牡蠣工場』をはじめとする互いの創作活動について、そしてそこから見えるさまざまな問題について……これが初顔合わせのお2人ですが、話すうちに見えてきた共通点も。2回に分けてお送りします。 想田和弘(そうだ・かずひろ)映画作家。1970年栃木県足利市生まれ。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒。スクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科卒。93年からニューヨーク在住。台やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。 これまでの監督作品に『選挙』『精神』『Peace』『演劇1』『演

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    nstrkd 2016/02/25
  • 生活保護世帯の高校生に起きていること。の巻-雨宮処凛がゆく!-第353回

    「日は、頑張った人が報われる社会だと思いますか?」 もしこんな質問をされたら、あなたならなんと答えるだろう。例えば90年代前半くらいまで、「一億総中流」なんて言葉が現役だった頃には、ほとんどの人が「イエス」と答えたのではないだろうか。 しかし、いつからかこの国は、「一部の人の頑張りしか報われない社会」になってしまった。同時に、「様々な要因から、頑張ることすらできない人がたくさんいる社会」にもなっている。 頑張っても報われない社会は、人から社会への信頼を奪う。意欲も奪う。向上心だって奪うだろう。今回取り上げたいのは、高校生から「社会への信頼」が奪われそうになったケースである。「子どもの貧困対策法」が成立して2年以上。事態は遅々として、進んでいない。しかし、様々な当事者の勇気によって、少しずついい方向に変わっている部分もある。 ということで、今回の主役は福島県に住むA母さんとその長女A子さん

    生活保護世帯の高校生に起きていること。の巻-雨宮処凛がゆく!-第353回
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    nstrkd 2015/10/24
  • 2014年を振り返る。の巻‐雨宮処凛がゆく!-第321回

    今年も残すところあとわずかだ。 当にいろんなことがあった1年だった。 御嶽山や阿蘇山が噴火したり災害が続いたりと、「なんでこんな火山国・地震国、そして気象条件が厳しい国に原発作った?」と改めて思うような悲劇が次々と起きた。まるで原発再稼働に向かうこの島国への、自然からの「警告」のように思える瞬間もあった。 個人的なことで言うと、最初から怒濤の1年だった。 年明け早々の都知事選。そう、あれはもう何年も前のことに思えるが、今年はじめのことだったのだ。今思うと、貴重な議論が短期間のうちにあちこちでなされたという時期でもあった。ただ、個人的には結構しんどい瞬間もあった。すべてを教訓とし、糧としたい。 そんな今年前半で印象に残っているのは、「すき家からバイト逃亡」に象徴される過酷な労働がもはや常態化している現実だ。そんな飲業界の厳しい実態は世界共通のようで、5月には世界35ヶ国以上で「ファストフ

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    nstrkd 2015/06/21
  • 子どもの夢を奪うシステム。の巻‐雨宮処凛がゆく!-第331回

    安倍政権になってから、弱者切り捨ての政策が進められてきたことはこの連載でも書いてきた通りだ。 その象徴は、生活保護基準の引き下げ。 2013年8月から3年間かけて最大10%、総額で670億円の引き下げが勝手に決められ、既に2度の引き下げが強行されている。とうとう3度目の引き下げが始まるのはこの4月から。 これにより、生活保護を受けている世帯の生活が苦しくなっただけでなく、就学援助(経済的に厳しい家庭の子どもに学用品代や修学旅行費、給費などが支給される制度)が受けられなくなったり、それまで住民税非課税だった世帯が課税されたり、介護サービスの利用者負担が増えたり、といったことが起きている。国の最低基準=ナショナルミニマムの引き下げは、生活保護より少し上の層の生活まで破壊しているという現実があるのだ。 そんな引き下げが断行され、利用者や「生活保護より少し上」の層の生活を圧迫している中、またして

    子どもの夢を奪うシステム。の巻‐雨宮処凛がゆく!-第331回
  • ぼくらのリアル☆ピース|仁藤夢乃さん(その2)|女子高生もホームレス問題もすべて地続きのことと

    相談や講演会にと、忙しく飛び回る24歳の仁藤夢乃さん。3年前に一般社団法人「女子高生サポートセンターColabo」を立ち上げ、孤立する10代の少女たちのサポート活動をしながら、彼女たちがおかれている状況についての情報発信も行っています。 著書『難民高校生』には、家にも学校にも居場所を見つけられず渋谷の街をさまよっていた高校時代について綴られています。 大学在学中には、フェアトレード、難民支援や東日大震災の被災地支援など、さまざまな社会問題にも関わり「女子高生のことも、政治ホームレス問題もすべて地続きのように感じている」という仁藤さんに話をうかがいました。 仁藤夢乃(にとう・ゆめの) 1989年生まれ。「渋谷ギャル」生活を送り、高校を中退。ある出会いをきっかけに、農業やボランティア活動などを始める。大学在学中の東日大震災をきっかけに、「Colabo」を設立し、高校生と復興支援商品を開発

    ぼくらのリアル☆ピース|仁藤夢乃さん(その2)|女子高生もホームレス問題もすべて地続きのことと
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    nstrkd 2014/11/25
  • ぼくらのリアル☆ピース|仁藤夢乃さん(その1)|女子高生に、つながりと居場所を

    相談や講演会にと、忙しく飛び回る24歳の仁藤夢乃さん。3年前に一般社団法人「女子高生サポートセンターColabo」を立ち上げ、孤立する10代の少女たちのサポート活動をしながら、彼女たちがおかれている状況についての情報発信も行っています。 著書『難民高校生』には、家にも学校にも居場所を見つけられず渋谷の街をさまよっていた高校時代について綴られています。 大学在学中には、フェアトレード、難民支援や東日大震災の被災地支援など、さまざまな社会問題にも関わり「女子高生のことも、政治ホームレス問題もすべて地続きのように感じている」という仁藤さんに話をうかがいました。 仁藤夢乃(にとう・ゆめの) 1989年生まれ。「渋谷ギャル」生活を送り、高校を中退。ある出会いをきっかけに、農業やボランティア活動などを始める。大学在学中の東日大震災をきっかけに、「Colabo」を設立し、高校生と復興支援商品を開発

    ぼくらのリアル☆ピース|仁藤夢乃さん(その1)|女子高生に、つながりと居場所を
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    nstrkd 2014/11/25
  • 素朴な「感謝」がファシズムを支えるとき│映画作家・想田和弘の「観察する日々」

    『選挙』『精神』などの「観察映画シリーズ」で知られる映画作家、 想田和弘さんによるコラム連載です。 ニューヨーク在住の想田さんが日々「観察」する、 社会のこと、日のこと、そして映画や芸術のこと…。 月1回の連載でお届けします。 第20回 素朴な「感謝」がファシズムを支えるとき 来年、テレビ東京開局50周年企画として、百田尚樹氏の小説『永遠の0』(太田出版)がドラマ化されるそうである。周知の通り、作はすでに映画漫画になっている。原作は累計で530万部を売り上げ、映画は700万人を動員したという。今度のドラマ化は「2匹目だか3匹目のどじょう」を狙ったものなのだろう。 ドラマのウェッブ・サイトには、次のような百田氏のコメントが寄せられている。 「このたび、テレビ東京から『永遠の0』をドラマ化したいという申し出を受けました。三日間通しての放送と聞いて、心が震えました。映画版は原作者である私自

    素朴な「感謝」がファシズムを支えるとき│映画作家・想田和弘の「観察する日々」
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    nstrkd 2014/09/18
  • 健康で文化的な最低限度の生活。の巻‐雨宮処凛がゆく!

    8月29日、久々に「朝まで生テレビ」に出演した。 テーマは「アベノミクスと日人の幸せ」。 安倍政権発足から1年と8ヶ月。景気回復とか成長戦略とかいろいろ騒いでいるものの、実際はどうなのか? ということについて議論した。 例えば有効求人倍率。こちらは1.1倍と「22年ぶりの高水準」になったと騒がれている。が、正社員に絞ると求人倍率は0.68倍。また、「雇用が増えた」と言われるものの、安倍政権になってから、正社員は48万人減り、非正社員は80万人増えているという現実がある。 一方で、「人々の実感」の方はどうなのか。「景気が良くなった」と一部メディアが煽り続けているものの、最近発表された国民生活基礎調査によると、「生活が苦しい」と回答した世帯は59.9%。また、昨年の平均所得は537万円と過去25年間で最低。更に昨年の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、貯蓄ゼロ世帯は31.0%。前年比

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    nstrkd 2014/09/05
  • この人に聞きたい--想田和弘さんに聞いた

    「観察映画」の最新作『演劇1』『演劇2』が全国で公開中の想田和弘監督は、ツイッターなどを通じて、原発問題や政治など、日の社会状況についても積極的な発言を続けています。日を覆っているといわれる「閉塞感」の後ろにあるものとは? そしてその中で「芸術」が果たせる役割とは? そうだ・かずひろ1970年栃木県生まれ。東京大学文学部卒。スクール・オブ・ビジュアルアーツ卒。93年からニューヨーク在住。台やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。その第1弾『選挙』(07年)は世界200カ国近くでTV放映され、米国でピーボディ賞を受賞。ベルリン国際映画祭へ正式招待されたほか、ベオグラード国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞した。第2弾『精神』(08年)、番外編の『Peace』(2010年)も世界各地の映画祭で上映され、受賞多数。最新作『演劇1』

    この人に聞きたい--想田和弘さんに聞いた
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    nstrkd 2014/09/05
  • <span>想田和弘さんに聞いた(その1)</span> 資本主義的価値観だけでは</br>計れないものに目を向けよう

    ナレーションも効果音も一切用いない、「観察映画」と呼ぶ独自の手法によって、『選挙』『精神』などのドキュメンタリー作品を制作してきた想田和弘監督。その「観察映画」第3&4弾となる『演劇1』『演劇2』がまもなく公開されます。作品について、そして米国在住の監督から見た「日」について、さまざまなお話を伺いました。 そうだ・かずひろ1970年栃木県生まれ。東京大学文学部卒。スクール・オブ・ビジュアルアーツ卒。93年からニューヨーク在住。台やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。その第1弾『選挙』(07年)は世界200カ国近くでTV放映され、米国でピーボディ賞を受賞。ベルリン国際映画祭へ正式招待されたほか、ベオグラード国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞した。第2弾『精神』(08年)、番外編の『Peace』(2010年)も世界各地の映画

    <span>想田和弘さんに聞いた(その1)</span> 資本主義的価値観だけでは</br>計れないものに目を向けよう
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    nstrkd 2014/09/05