(2020年12月24日東京新聞に掲載) 化粧品会社ディーエイチシー(DHC)の関連サイトに、「在日コリアンへの差別だ」と批判を受けた文書が掲載され続けている。吉田嘉明会長の名前で書かれた文書には、自社の売り上げが伸びないのは消費者のせいだとする言い回しまである。常識では考えられない内容で、一向に削除もしないDHCの企業体質そのものが問われる事態になっている。 (佐藤直子、榊原崇仁) 競合するサントリーを「チョントリー」 「ヤケクソくじについて」。DHCの公式オンラインショップのサイトにある、こんなタイトルのバナーをクリックすると、問題の文書が出てくる。 吉田氏は、サプリメントの販売で競合しているサントリーの関連会社の売り上げの方が多いのが気に入らないようで、自社の製品がいかに優れているかを解説。その中で、「消費者の一部は、はっきり言ってバカ」とし、値段が高いサントリーの商品を中身もいいと