アンナ・シュワルツがNewsweekで、ミルトン・フリードマンが生きていたら今回の問題をどう論評するかを「チャネリング」している。フリードマンのカジュアルな口調でやってみると・・・ベンは「フリードマンとシュワルツは正しかった。私は1930年代のFRBの過ちは繰り返さない」といってるそうだけど、彼はわれわれの本をちゃんと読んだのかね。アンナと私が書いたように、FRBの金融引き締めが大恐慌を拡大したのは1933年までで、その後の主な問題は金融じゃない(たぶんFDRが実質賃金を上げたことだ)。今はもう流動性不足じゃないんだから、これ以上通貨供給を増やすのは有害無益だ。大恐慌と今回とはまったく違うんだよ。 天国から見ていると、今回の状況はむしろ70年代のスタグフレーションに似てるね。あのときも原油価格の高騰に対して政府が右往左往し、無原則なバラマキ財政でインフレを拡大し、経済を破綻させてしまった