台詞回しが生硬にすぎるとも感じたが、3DCGを活用した舞台の空間表現、そして空間機動のアクションを見ているだけで、求めていた娯楽要素は満足できる。 『ギルティクラウン』『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』の荒木哲郎監督らしく、ダークな雰囲気とハッタリ全開のカメラワークで、見ていて飽きることがなかった。生っぽい巨人が中世欧風世界に徘徊する情景の魅力を、十二分に引き出していた。巨人の描線を細く、人類の描線を太くしているキャラクターデザインも、巨大感の表現として面白い。 あとは原作マンガが連載中ということもあって、TVアニメなりの巧い結末をつけることができるかどうかだが、前例から考えると荒木監督に求めるべきではないか。小林靖子脚本も、アニメ作品では間延びして感じることが多い。 しかし、作品そのものとは関係ないが、どうしようもないデマが飛んでいたことも知った。 【注意】「『